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(C)Markforged

3Dプリンターメーカーの「Markforged」は、SPAC(特別買収目的会社)のOneとの合併を通じて株式を公開する計画を発表した。OneはオンラインチケットサービスのEventbriteの共同創業者で会長のケビン・ハーツによって設立された企業だ。

Markforgedの合併後の時価総額は、21億ドル(約2240億円)になると想定される。

Markforgedは、Oneとの合併で4億ドルの現金を手に入れることになる。この資金は、新製品や新たなユースケースの開発に充当されるという。SEC(米国証券取引委員会)に提出された資料によると、同社の現状の売上高は約7000万ドル、粗利益率は55%となっている。計画では、現在1万台配備されているプリンターを、2025年までに7万台に増やし、売上高は10倍の7億ドルを目指すという。

MarkforgedのCEOであるShai Teremは、今年初めに行われたインタビューで次のように述べている。「2020年は、売上高を落とすことなく、利益率を大幅に改善することができた。また、今後に向けて正しい戦略を展開できている」

マサチューセッツ州ウォータータウンに本拠を置くMarkforgedは、現在会長を務めるGreg Markによって2013年に設立された。当時、3Dプリンターには樹脂やプラスチックが用いられていたが、Markforgedはより強度が高く、用途の広いカーボンに特化した。今日、同社はカーボンと金属を使用する産業用プリンターを製造している。

イスラエル出身でStratasysの幹部だったTeremは、2019年12月にCOOとしてMarkforgedに参画し、昨年10月にCEOに就任した。彼は、チャンネルパートナーの数を200社から100社に削減する一方、ドイツのボルトメーカーであるウルト(Wurth)などの企業と新たに提携した。また、同社は3Dプリンターの固定具や治具に適した新素材「Onyx ESD」をリリースした。

ハーツは、これまでペイパルやエアビーアンドビー、ピンタレストなど、数多くのスタートアップに出資している。彼は、SPACの合併先を探しているときに共通の友人を通じてMarkと知り合い、Markforgedとの合併を決めたという。

「これまでの投資経験で学んだのは、優れたチームと明確な競争優位性、巨大な市場規模が組み合わされば成功確率が高まるということだ。Markforgedは、これら全てが当てはまる」とハーツは話す。

編集=上田裕資

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