ジョン・ルイスは2020年7月、タムワースやスウィンドン、ニューベリー、ワトフォード、クロイドン、バーミンガムの各都市にある店舗、およびヒースロー空港とセント・パンクラス駅に設けられている旅行者向けの小規模拠点について、閉鎖を発表した。
サンデー・タイムズの報道は、157年の歴史を誇るジョン・ルイスが誇る店舗ネットワークのうち、さらに多くの部分が閉鎖されるとの見込みを示している。もしこれが本当なら、3月11日に行われる同社の最新財務報告で正式な発表があるはずだ。
英国全土の繁華街やショッピングセンターですでに生じていた変化を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がさらに加速させたのは間違いない。だが、繁華街や都市や街の中心部は、コミュニティの結束を高める触媒の役割も果たしてきた。特に、メンタルヘルス面でのケアや人々の幸福感を支える場所という意味で、その役割は大きい。
英国が国を挙げて「ネクスト・ノーマル」へ向かう再建の歩みを進めるなかで、既存店舗の閉鎖によって空いたスペースを活用し、状況を進化させようというプレッシャーが焦点となるのは必至だろう。