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2021.03.04

セレブの投資が相次ぐ「アグテック」 メーガン妃も参入

Getty Images


ヘンリー英王子の妻メーガン妃は、カリフォルニア州サンタバーバラに本社を置くインスタントオートミルクラテ製造企業クレバー・ブレンズ(Clevr Blends)に投資した。ハナ・メンドーサ最高経営責任者(CEO)が創業した同社の商品は、環境への配慮や材料の倫理的調達を念頭に製造されているとされる。

人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーと歌手のケイティ・ペリーは、食べられる果物用コーティング剤を生産するカリフォルニア州のフードテック企業アピール・サイエンシズ(Apeel Sciences)に投資した。ウィンフリーはまた、自身が所有する農場で生活している。

ペリーとテニス選手のセリーナ・ウィリアムズ、歌手のジェイ・Zは、植物由来の代替肉商品を開発するインポッシブル・フーズ(本社カリフォルニア州レッドウッドシティー)に投資している。

最後に、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツとグーグルのエリック・シュミット元CEOも投資分野をアグテックへと拡大した。マイクロソフトは2020年、同社のクラウドプラットフォーム「Azure」を通じ、インドのアグテックスタートアップ支援のための技術ツールとリソースを提供するプロジェクトを発表した。シュミット・ファミリー財団は、投資対象となる4分野の一つに食品・農業を選んでいる。

2021年は?


マローンは、アグテックとフードテックの分野には今年も注目や投資が集まると予想している。消費者の間では、食の健康志向や食品の出どころへの関心が高まっている。また世界規模では、ブロックチェーン技術を活用した食品サプライチェーンの透明性向上に対する注目が高まっている。

今後は特に、垂直農法や屋内農業、植物由来の代替肉、食品廃棄問題に取り組む企業などが大きな注目を集めるだろう。

マローンは「今、B2Bアグバイオ・アグテック企業のスタートアップエコシステムが開花しており、化学肥料や農薬が持つ問題や不足部分に取り組んでいる企業が資金を調達している」と述べた。

編集=遠藤宗生

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