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Deputy editor for Industry; eyes on the skies


投資家は全員「長期的スタンス」で出資


さらにジョビーにとって心強いのは、昨年12月にウーバーのエアタクシー部門のElevateを買収する契約を結んだことだ。Elevateは5年間に渡り、空中ライドシェアネットワークの構築に向けたプランを練っていた。

今回の合併にあたり関係者は全員、長期的なコミットメントを約束している。ジョビーの既存出資元は、合併後の会社の約75%を保有するが、その株式は5年間ロックアップされ、年ごとのトランシェで開放されていく。Reinventの創業者らが利益確定を行えるのは、株価が50ドルを超えた場合のみであり、これは時価総額が300億ドルを突破した場合ということになる。

「即座のエグジットを期待している投資家は居ない」とシアーラは話す。「彼らは全員、長期的な発展を目指している」

都市型エアモビリティの新興企業が限界に挑戦する中で、彼らの希望が砕かれてしまう可能性もある。連邦航空局(FAA)は安全性の審査に慎重であり、彼らがゴーサインを出すのは、エアタクシーの収益性の低下を招くような安全策を追加してからになる可能性がある。また、この分野のスタートアップは、混雑した都市の上空に機体を送り込むために、人々の信頼を勝ち取るという難題に直面することになる。

そして、技術的な課題として挙げられるのは、十分な航続距離と運搬能力を実現するためのバッテリーを、短期間で用意できるかどうかだ。ジョビーは、現在のEV(電気自動車)に搭載されているバッテリーで、この課題が解決できると述べている。

複数の競合がSPAC上場へ


ここ数年、ボーイングやエアバス、ベルなどの大手や数十社のスタートアップが、電動エアタクシーのプロトタイプを製作してきたが、懐疑論者たちは、これらの企業がどうやって数十億ドルもの資金を調達できるのかを疑問視していた。

そんな中で、SPACブームが一つの答えになりそうだ。ジョビーの場合は、エアタクシー分野で最大レベルの資金調達を実施した企業として、SPAC上場に踏み切るが、ユナイテッド航空の支援を受けた競合の「アーチャー・アビエーション(Archer Aviation)」も先日、SPACとの合併で上場するとアナウンスした。

さらに、ドイツのリリウム(Lilium)も間もなくSPACとの取引を発表する可能性があり、同じくドイツのボロコプター(Volocopter)もパートナー企業を探していると報じられている。

ビバートによると、ジョビーは2024年にまず4都市でサービスを開始し、2026年までに売上20億ドルを達成し黒字化する見通しという。「課題となるのは、顧客の需要があるかどうかではなく、我々が何台の機体を製造できるかだ」と彼は述べている。

ジョビーは、2026年までに1機あたりの年間売上が200万ドルに達し、製造コストが130万ドルになると予想しているが、規模の拡大により製造コストを半分に削減することを目指している。

当局への提出書類によると、ジョビーは2026年の調整済み税引前利益(EBITDA)が、売上の40%に達するというかなり強気な目標を立てている。これに対し、世界で最も収益性の高い航空会社であるデルタ航空のEBITDAマージンは、パンデミック前の水準で12%から14%だった。

翻訳・編集=上田裕資

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