タイガー・ウッズ事故で注目 ヒュンダイ新SUVの安全機能とは

2021 Genesis GV80(c)genesis


・ロード・プレビュー

新たに追加されたこの機能では、前方を向いたカメラが道路をスキャンし、路面の凹凸などを検知。電子制御サスペンション(ECS)を自動的に発動し、車体の動きやハンドルへの衝撃を緩和する。

・前方衝突回避支援(FCA

交差点で左右から接近する車との衝突を避けるために車を自動的に停止する機能。さらに、走行中に歩行者が接近した際などにも衝突を回避できる場合がある。

・死角衝突回避支援(BCA)

これはいわば、死角モニターに能動的な機能を追加したもので、ドライバーの死角に車が侵入した際に警報を発する。

・車線追従アシスト(LFA)

車線の境界線や前方を走る車を認識することで、車線の中央を走行するようドライバーを支援する。

・GV80の2021年モデルに追加された機能

中央分離帯のない道で対向車との衝突を避ける機能、車線変更時に2車線先までを見越して側面衝突を避ける機能、交差点での左折時(*米国では右側通行のため左折時に対向車と衝突する可能性がある)に対向車線からの車を検知して自動的にブレーキをかける機能、ドライバーが回避動作をとった際に操舵(そうだ)トルクを加えて回避を支援する機能、バック時に左右から車が接近した際に警告を発し、衝突の危険がある場合は自動的にブレーキをかける機能が追加された。

ただ、こうした安全機能は衝突の防止や緩和を目的としているものの、事故の際に最も重要となる要素の一つは車体構造のクオリティーであることは指摘しておきたい。サイズが大きい車は安全だと思う人は多いが、実際にはそうとは限らず、サイズにかかわらず最も重要なのは車体の作りだ。

これはジェネシスが一貫して取り組んでいることであり、すべてのモデルで安全性と優れた構造に注力しながら、新たな高級車ブランドを作り上げてきた。これがタイガー・ウッズの救命に一役買ったのかもしれない。

翻訳・編集=遠藤宗生

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