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Forbes Staff

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長(Photo by Al Drago-Pool/Getty Images)

今年初めのビットコイン急騰を受けて仮想通貨に対する機関投資家の関心が高まるなか、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、FRBはデジタル通貨「デジタルドル」発行の可能性を綿密に検討していると明らかにした。

「CBDC(central bank digital currency=中央銀行デジタル通貨)」と呼ばれる中銀発行のデジタル通貨はもっぱら電子的に存在し、現物の銀行券や硬貨とは無縁。中心的なプレイヤーにコントロールされないビットコインのような分散型の仮想通貨とは性格が異なるが、基礎にあるテクノロジーの一部は同じだ。

パウエルは23日、「FRBがデジタル通貨を発行すべきかどうか綿密に検討している」と発言した。ただ、米ドルが世界の準備通貨としての役割を果たしている以上、FRBがCBDCを発行する最初の中銀になることよりも、それについて正しく理解することのほうが重要だとも語った。

ジャネット・イエレン米財務長官も22日、「簡易な決済システムや銀行口座を利用できない米国民があまりに多い。この点は、中央銀行デジタル通貨であるデジタルドルが役に立てるところではないか」と述べ、CBDCは決済をより早く、安全に、そして安価にするのに寄与できるとの考えを示している。

CBDCをめぐっては、中国もデジタル人民元の実証実験を行っており、CNBCの報道によると、今月には大規模実験の一環で1000万人民元相当のデジタル人民元を配布している。

ビットコインは今年、ブラックロックやバンク・オブ・ニューヨーク・メロン、テスラといった大手企業が参入や投資を発表するなか、過去最高値を更新した。ただ、価格の変動が激しく、誰もが強気な見方をしているわけではない。

バンク・オブ・アメリカはビットコインの急騰について「すべてのバブルの母」だと警告。また、ソーシャルメディアでたびたびビットコイン支持を公言しているテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が週末、足元の価格は「ちょっと高い」とコメントすると7%急落した。

編集=江戸伸禎

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