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ではポルカドットは、具体的にはイーサリアムとどう違うのだろう?

ビットコインが参加者間における価値(バリュー)の送付だけを対象としているのに対して、イーサリアムは価値を送る仕組みにも関与している。それだけでなく、複雑な演算タスクを実行して、さまざまな機能を実現するプログラムを走らせることも可能だ。つまり、ギークなコンピュータープログラマー向けのビットコインということだ。

イーサリアムの問題点は、「GAS(ガス代)」と呼ばれる取引手数料に依存していることだ。あらゆる演算タスクの実行にGASを支払う必要があり、しかもそのタスクが複雑になるほど、支払額は高価になる。

開発者にとっては、イーサリアムは高くつくものになりかねない。イーサリアムを高速道路に喩えると、開発者が作成するプログラムは、この「道路」上を走る際にGASを支払わなければならないということだ。要するに、GASは渋滞税(渋滞緩和目的で、市街地に乗り入れる車に料金を課す制度)のようなものだ。

高速道路の喩えを続けると、ポルカドットのほうは、複数の高速道路を擁する仕組みと言える。さらに、道路の一つひとつが、特定のアプリケーションの特定の用途に供するように作られている。

ポルカドットはいわば、プロトコルのためのプロトコル、あるいはブロックチェーンのためのブロックチェーンの役割を果たしていると、この業界の専門家たちは解説する。さらに、ポルカドットのエコシステム内にある他のブロックチェーンとのやりとりを可能にするオプションも用意されている。これは、費用やリソースの節約につながるだけでなく、開発者にとっては、ポルカドットのコミュニティにアクセスできるという利点がある。つまり、仮想通貨を使った新たなプロジェクトを盛り上げるべく、自前のコミュニティを構築する手間が省けるというメリットがあるのだ。ポルカドットは、イノベーションの過程を簡略化し、すべてをゼロから立ち上げなくてはならないという重荷をなくしてくれるわけだ。

「ポルカドットを使っている人の大半は開発者だ。この暗号通貨に熱を上げているのはそうした人たちだ」と説明するのは、ピュア・ステイク(PureStake)のCEOで、ポルカドットの導入を促進するムーンビーム・プロジェクト(Moonbeam Project)の創設者でもあるデレク・ユー(Derek Yoo)だ。「こうした開発者は、新たなブロックチェーンや新たな分散型アプリケーションを構築し、既存のチェーンをポルカドットの新しいやり方にリンクする方法を見つけようとしている」とユーは述べる。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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