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Postmodern Studio / Shutterstock.com

韓国のEコマース大手「クーパン(Coupang)」の企業価値は、ニューヨーク市場への上場によって500億ドル(約5兆2900億円)に到達する見通しだ。2010年に設立された同社の上場は、42歳のビリオネア創業者のボム・キムにとっても、新たなマイルストーンとなる。

「韓国のアマゾン」と呼ばれるクーパンのIPOは、2014年のアリババ以来で最大の外国企業の米国での上場となる。

クーパンは価格を下げ、配達のスピードを上げることで成長を遂げ、食料品や雑貨を注文の翌日までに配達している。さらに、「クーパン・イーツ」と呼ばれるフードデリバリーや、「クーパン・プレイ」という名の動画ストリーミングサービスも提供中だ。

2018年11月に、クーパンは孫正義のソフトバンク・ビジョン・ファンドから20億ドルを調達した。その際の評価額は90億ドルとされ、韓国で最も企業価値の高いスタートアップとなった。

「当社が目指すのは、5%や10%程度の成長ではない。爆発的な成長を目指したい」と、キムは当時のフォーブスの取材で述べていた。クーパンの他の出資元には、ブラックロックやセコイアキャピタル、著名投資家のウィリアム・アックマンなどが挙げられる。

韓国生まれで米国育ちのキムは、ハーバード・ビジネススクールを中退した後、クーパンを立ち上げた。「私は韓国のEコマース業界で何かを始めたいと思っていた」と、彼は2016年のフォーブスのインタビューで述べていた。

ハーバード大学で学士号を取得した彼は、2006年にハーバードの学生向けの雑誌「02138」のために400万ドルを調達したが、金融危機を受けて2008年に解散していた。

ガートナーの上海オフィスでデジタルコマースを担当するSandy Shenは、「クーパンは韓国のEコマース市場を深く掘り下げることで、アマゾンやアリババとの競争に勝利した」と述べている。eCommerceDBのデータによると、韓国のEコマース市場の2019年の売上高は610億ドルで世界第6位だった。

IPO後のクーパンが、韓国以外でも成長を遂げられるかどうかは、今後の戦略次第だとShenは述べている。「次に進出する市場に、既存の有力プレイヤーが居るかどうかにも左右される。仮に米国に進出したなら、アマゾンに行く手を阻まれることになる」

クーパンは現在、ソウルに本社を置き、北京や上海、ロサンゼルス、シアトル、シンガポールにもオフィスを構えている。

編集=上田裕資

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