「世界トップ100人」を通訳してわかったこと。成功に必須なのは「自己愛」 

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世界の一流の講演者たち、100人以上を同時通訳してきた小熊弥生さんが見出した成功哲学のコア。それは「心のブレーキを外すこと」。小熊さんは、同時通訳の経験を通して、心のブレーキを外し、自分を信じることで大きな成長を経験したという。

小熊さん著書『世界一100人を同時通訳してわかった「最速」で結果を出す人の成功哲学』より、その経験を通して学んだ「心のブレーキの外し方」を、以下抜粋してお届けする。


心のブレーキとなっているのは自分の恐れの気持ちだった


「心のブレーキ」とは、誰の心にもある「うまくいかなかったら恥ずかしい」「失敗したらどうしよう」という恐れです。

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同時通訳者の小熊さんも、「通訳を10年以上やっているのにうまく伝わらなかったらどうしよう」「自分にはやっぱり無理」と、いつも不安を抱えていたそう。不安や恐れの気持ちがあると、人にも伝わってしまいます。それがブレーキとなって、思いっきり実力を発揮できなかったのです。

自分の内面と向き合って、心のブレーキとなっている「恐れ」をあぶり出す必要があります。

大切なのは、その「恐れ」を頭の中で思い浮かべるだけでなく、紙に書き出すこと。うまくいかないことというのは多くの場合、言語化できていないものだからです。

言語で「見える化」することで、恐れを客観視することができ、「心のブレーキが外れるメリット」と「心のブレーキが外れないデメリット」を整理することができるのです。

「心のブレーキ外し」エクササイズの驚くべき効果


小熊さんの英語講座の受講生にも「心のブレーキ外し」を本気でやった人とそうでない人のあいだでは、英語力の伸びはもちろん、目標達成や収入の伸びにまで差が出たそうです。

実際に、小熊さんの通訳講座を受講して半年で通訳デビューを果たし、とても初心者とは思えない堂々としたパフォーマンスを見せた受講生が2人います。

2人とも、仕事に家事に子育てに忙しい主婦で、学生時代のほかは英語を本格的に勉強したことはなかったそうです。

小熊さんの通訳講座の受講中も、机に向かって勉強する時間は1日1時間確保するのがやっとだったと言います。この「心のブレーキを外す」エクササイズによって、誰もが持っている本来の能力を発揮することができるのです。
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