ガートナーが2月22日に開示したデータによると、第4四半期にアップルは7990万台のiPhoneを販売し、世界のスマホ市場で21%のシェアを獲得した。アップルの販売台数は、前年同期比で15%増となっていた。一方でサムスンはシャオミやOPPOなどとの戦いに苦戦し、12%減となり2位に落ちた。
上位5社のランキングと販売台数は次の通り。
1位:アップル(7990万台)
2位:サムスン(6210万台)
3位:シャオミ(4340万台)
4位:OPPO(3440万台)
5位:ファーウェイ(3430万台)
ただし、第4四半期の世界のスマホ販売台数は前年同期比で5.4%のマイナスだった。
ガートナーのシニアリサーチ・ディレクターのAnshul Guptaは声明で、「2020年第4四半期においては、5G端末と割安なミッドレンジ端末の需要の高さが市場の減速を食い止めた。消費者が支出に敏感になる中においても、5G端末や高機能なカメラが新たな購入を促進した」と述べた。
最も売上を伸ばしたのはシャオミで、前年同期比で34%のプラスだった。一方で、ファーウェイは前年同期比41%のマイナスだった。
2020年の通年の販売台数ではサムスンが世界1位の座を守った(2位以降はアップル、ファーウェイ、シャオミ、OPPOの順)。ただし、前年度比でプラスを記録した主要メーカーは、アップルとシャオミの2社のみだった。
ガートナーは2021年のスマホ市場が再び成長を取り戻すと予測している。
「2021年は、5G端末の低価格化や新たな革新的機能の搭載が、消費者の買い替え需要を牽引する要素となる。中国以外の市場で求めやすい価格の5G端末が発売されることが、今年の世界のスマホ需要を押し上げる」と、ガートナーのGuptaは述べている。