隙間時間を意識して使う
また、多くの人がつまずきやすい「時間がない」パターン。いつも「時間がない」と思い込んでいると、それが固定観念になってしまい、空いているはずの時間を有効に使うことができなくなってしまいます。反対に「時間がある」と思えば、脳が使える時間を見つけてくれるのです。
たとえば「また仕事が終わらない」「土日は家事で忙しい」「子どもがまだ小さいから無理」「親の介護があるから無理」ではなく、「時間がある」「工夫次第で時間はつくれる」と脳に指示をすることで、時間のやりくりができるようになります。
小熊流時間術で大切なのが、目、耳、口、手を分けて考えること。
たとえばオンライン会議。他の人の話を聞いているだけでいいときはビデオをオフにして、耳を傾けつつ、ちょっとしたことを並行しながら済ます。待ち合わせや移動中などの隙間時間には、読む本や資料を用意しておいて、5分、10分の隙間に読んでしまえば、オフィスに戻ってから資料を広げる時間を省ける。1回5分、10分でも、1週間、10日、1カ月と続ければ、その積み重ねは何時間にもなります。
小熊さん自身そうやって、TEIC280点から3年で960点までスコアを上げることができたのです。
「お金のあるなし」も脳内サーチエンジンの使い方次第
成功への道を進んでいくとき、お金も引き寄せられるかどうかは重要な問題です。
自分に投資するお金がないために、夢を諦めてしまう人もいます。
これも、「お金がない」と、いつもお金に対してネガティブな思いを持っていることが足かせになる場合があります。同じ金額でも、「お金がこんなにある」「ほしいものが買えた。良かった」と、お金にポジティブな思いを持っていると好循環が生まれます。
逆に、「お金は汚いものだ」「騙されてお金を失うくらいなら、お金なんかないほうがいい」など、お金に対する嫌悪感や恐怖心が強いと、お金は逃げていってしまいます。
20歳のときには所持金6円。それを乗り越えて年収1000万円を手にしたのに、投資詐欺に遭って2000万円を失った苦い経験のある小熊さん。起業後も、経営者として失敗と成功を繰り返してきました。
帰国子女でもないし、留学経験もない、お金もないと、ないない尽くしの状態から、世界一の人たちからの依頼が絶えない同時通訳者になった小熊さん自身が、「最速成功哲学」を体現しています。
本書を片手に、正しい脳のサーチエンジンの使い方を試してみてください。