仏ラグジュアリー大手LVMHが出資するプライベート・エクイティ会社「Lキャタルトン」のバックアップで、サヴェージxフェンティは、近く予定している小売拡大と、アスレチックウェア展開のための資金を確保した。
リアーナが「フェンティ」のブランド名で展開するさまざまな商品は大成功をおさめている。なかでもサヴェージxフェンティは、131億ドル規模という米女性向けランジェリー部門のビジネスならびにカルチャーの中心で安定した地位を占めている。パートナーLVMHは、リアーナの多角的なビジネスモデルにすべてを委ねた格好だ。
サヴェージxフェンティは声明で、2020年の売上成長率が200%を超え、「アクティブなVIPメンバー基盤は150%以上増加した」ことを明らかにした。筆者がCEOを務めるビジネスニュースサイト「カルチャーバンクス」では、このブランドは2025年にはランジェリー市場の世界的大手になると見ている(この年には、女性向けアクティブウェア市場が2169億ドル規模に達する見込みだ)。
リアーナのブランドは、ランジェリーのサイズ構成と価格帯、マーケティングが多様で包括的であることが、「セクシーさの公平性」という大きな目標の達成につながることを証明してみせた。
LVMHとリアーナは、ファッションサイト「WWD」の記事で「Lキャタルトンがサヴェージxフェンティに出資した資金調達ラウンドが完了した。それを受け、LVMHとリアーナは、フェンティのコスメとスキンケア、ランジェリーを中心にしたエコシステムを拡大し、長期的に構築していくことに邁進するという意欲を再確認した」 と述べた。
アスレタやルルレモンといった女性向け有名アスレジャーブランドはみな、今回の資金調達と、リアーナのアスレジャー市場参入を注視するべきだろう。
リアーナの「フェンティ・ビューティー」は、美容分野に大変動をもたらした。同ブランドは立ち上げ後、初のフルシーズンとなった2018年に5億5800万ドルを売り上げた。さらにWWDによれば、「フェンティ・スキン(Fenty Skin)」の自社オンラインショップ売上は4カ月足らずで3000万ドルに上った。