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2021.02.23

【2月第3週資金調達まとめ】AI契約書レビュー支援ソフトウェア運営LegalForceが30億円の資金調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、2月3週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

LegalForce


調達額:30億円
調達先:DIMENSION / SMBCベンチャーキャピタル / WiL / みずほキャピタル / ジャフコグループ / 三菱UFJキャピタル / 三菱UFJ銀行 / 日本政策金融公庫
備考:シリーズCラウンドでの調達

AIを活用した契約書レビュー支援サービス「LegalForce」を提供しているスタートアップ。

「LegalForce」はAIを含むテクノロジーの活用によって、契約書のレビューやそれに紐づく業務を効率化するプロダクトだ。WordやPDFの契約書をアップロードし、契約の類型と自社の立場を選択するだけで、数秒〜数十秒後にはリスクを洗い出し、不利な条文や欠落条項を指摘する。リスクのある部分については確認すべきポイントとともに修正文例を表示する。

また2021年1月からはクラウド契約書管理システム「Marshall」の正式版の提供を始めた。

2021年2月にWiL、ジャフコグループ、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、DIMENSION、日本政策金融公庫、三菱UFJ銀行からシリーズCラウンドで30億円の資金調達を実施した。

今回調達した資金は、開発体制、営業体制、認知獲得の強化に活用していく方針だ。

Terra Drone


調達額:15億1000万円
調達先:ベンチャーラボインベストメント / 南都キャピタルパートナーズ / 国際石油開発帝石
備考:シリーズAラウンド / ベンチャーラボインベストメントと南都キャピタルパートナーズはナントCVC2号投資事業有限責任組合から出資 / ほか複数の金融機関等の融資含む

国内外に向けてドローン事業を展開しているスタートアップ。

同社は、レーザー・写真測量や高精度3次元図面作成など施工管理に役立つサービスをドローンを通して提供している。

本社を東京におき、全国7支社とAPECやEU、 アフリカ、オーストラリアなど世界で10支社以上を設立三年目の現在で構えている。ドローンのサービスプロバイダーランキングは世界9位で、今後将来性のあるドローンの優良企業12選にも選出されているという実績もある。

2021年2月には国際石油開発帝石、南都キャピタルパートナーズを引受先とする第三者割当増資、及び複数の金融機関等からの融資により総額15億1000万円の資金調達を実施。

今回調達した資金は既存の点検・測量領域における顧客基盤の拡大、ドローン運航管理技術の更なる開発に取り組み、業界全体の業務改善・コスト削減を目指す方針だ。
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文=STARTUP DB

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