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2021.02.23

【2月第3週資金調達まとめ】AI契約書レビュー支援ソフトウェア運営LegalForceが30億円の資金調達


アークメディスン


調達額:7億5000万円
調達先:Beyond Next Ventures / SMBCベンチャーキャピタル / ジャフコグループ / 三菱UFJキャピタル / 常陽キャピタルパートナーズ / 筑波総研

創薬合成プラットフォーム「HiSAP」を展開する研究開発型創薬スタートアップ。

「HiSAP」は、世界で物質特許を取得した様々な有機合成試薬とそれらの創薬応用ノウハウで構成され、薬剤として優れた特徴を有する新薬候補化合物を短期間に生み出すことを可能にする。

2021年2月にはジャフコグループ、Beyond Next Ventures、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、常陽キャピタルパートナーズ、筑波総研を引受先とする第三者割当増資による総額7億5000万円の資金調達を実施した。

今回の資金調達により、自社創薬プログラムの研究開発と製薬企業との共同プログラムの両方を強力に推進し、医療現場のアンメットメディカルニーズを充足する新薬を次々と創出して行く方針。

スペースシフト


調達額:5億円
調達先:スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー / 環境エネルギー投資
備考:シリーズAラウンド / 他1社を含む / スパークス・イノベーション・フォー・フューチャーは、宇宙フロンティアファンドを通じて出資 / 環境エネルギー投資は、EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合を通じて出資

衛星データ解析システムの開発を手がける企業。

これまで自動解析に活用されていた衛星データは、主に光学衛星による可視光を用いた衛星写真だったが、スペースシフトが開発する新たな方式では、専門家でも判読が難しいとされるSAR衛星の画像をAIによって自動解析することを可能にしている。

SAR衛星は光学衛星と異なり、衛星から発するマイクロ波の反射により地表を見るため、独特なノイズがある画像になり、地表の様子を判読するためには特殊な知識を必要とする場面が多くあった。

一方、太陽の光を必要としないため、雲で被われていても地表の様子を見ることができ、夜でも観測可能であるなど利点も多く、今後の衛星データ利用の拡大においては重要な存在である。

2021年2月には、宇宙フロンティアファンド、EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合、ほか1社の合計3社を引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンドにおいて5億円の資金調達を実施。

今回の調達を受けて、開発体制の大幅な強化を行い、SAR(合成開口レーダー)衛星データ解析に特化したAIの開発を推進していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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