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2021.02.21 12:00

電動車に躊躇する者たちの意識を変える、非ガソリン車の怒涛の投入ラッシュ

マクラーレン「アートゥーラー」/マクラーレンが発表した次世代スーパーカーはPHEVだ

まず、「電動車」というのは、簡単にいうと電気モーターとバッテリーで動く電気自動車、ハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車、燃料電池車を含むもの。皆さんもちろんご存知の通り。

さて、2030年に多くの国でガソリン仕様車を禁止するという規制がだんだん固まってきている。昨年12月に、ついに日本でも30年にガソリン車の販売が禁止されるという衝撃的なニュースが流れた。その代わりに、電動車の存在がどんどん拡大してきている。2月に入ってから、その動きは波から津波的な勢いになり、毎日のように欧・米・日で電気自動車やハイブリッド車が発表されている。

実際、先週から急ピッチで、EV車やハイブリッド車がたくさん発表されている。オンラインでついていくだけで大変だ。ジャガー・ランドローバー、マクラーレン、ロータス、アウディ、日産、三菱、ホンダ、ジェネラル・モーターズ、フォードなどが短いスパンで電動車のニュースを発したり、新車を発表したりしている。

まずは英国から紹介すると、ジャガー・ランドローバーが2025年までに、高級ブランドのジャガーのラインアップを全車EV化させたり、ランドローバーからは6台のEV車を出すと発表した。こうした動きを通して、2039年までにサプライチェーンと製品、オペレーションを含めたCO2排出量ゼロを目指す。また、水素を燃料とする燃料電池車の開発も進行しており、1年半以内にプロトタイプが英国の道路に姿を見せる予定だという。

この発表から24時間以内に、マクラーレンが次世代スーパーカーを披露した。「アートゥーラ」という2人乗りは、V6のガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド・システムを搭載している。「P1」という究極のモデルなどで既に電動化技術を実証してきたマクラーレンとして初のハイブリッド量販モデルとなる。

カーボンファイバー製プラットフォーム、680psを発揮するV6ツインターボ付きハイブリッド・パワートレーン、最先端のドライーバーインターフェースを採用した同車は全く新しく設計されている。また、一充電あたり30kmのEV走行が行える。

マクラーレンのアトゥーラ
マクラーレン アートゥーラ

さらに先週、英国のスポーツカー・メーカーのロータスが、「E-R9」という2030年の次世代EV耐久レースカーを提案し、バーチャル画像で発表した。F1選手権で3回の勝利に輝いたロータスにとって、新しい挑戦となる。

最大出力2000psを可能にするのは、「バッテリーの蓄電容量や出力は、年々大幅に向上しているから」だという。2030年までに、ピットストップ中にバッテリーを速く交換できるシステムが実現する可能性があるという。また、近未来的な特徴として、自動的に形状や姿勢を変えることができる「モーフィングパネル」も搭載されると発表した。

ロータスのEV
ロータス E-R9
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文=ピーター・ライオン

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