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カナダに本拠を置き米国で上場している映像テクノロジー企業IMAXの米国事業は、パンデミックの大きな打撃を受けているが、中国事業は新年の興行収入の伸びによる追い風を受けている。

ニューヨーク証券取引所に上場するIMAXコーポレーションの株価は2月16日に6.5%上昇し、13カ月ぶりの高値となる19.85ドルをつけた。これは、同社の子会社で香港で上場するIMAXチャイナの株価が、新年の好調な売上を受けて16日に31%急騰したのに続くものだ。

IMAXの今年の春節の週末の興行収入(2月14日まで)は、過去最大の2500万ドル(約26.5億円)に達した。新華社通信が16日に報じたところによると、中国の映画市場全体の2021年の興行収入は100億元を突破し、昨年の全期間の興収の半分以上になっている。

なかでも全編がIMAXカメラで撮影された東京を舞台とした映画「唐人街探案3(僕はチャイナタウンの名探偵3)」は、2月12日の上映開始からすでに32億元の興収を記録したという。

この映画は、前売り券の売上も好調で、配給元の中国最大の映画製作・配給会社ワンダシネマ(万達電影)の株価も押し上げている。上海市場に上場するワンダシネマの株価は春節前の最後の取引日の2月11日に、4.4%上昇し22.60元をつけていた。

ワンダグループの会長で不動産王の王健林(Wang Jianlin)は、米国の映画館チェーンAMCの株式も保有しているが、フォーブスは16日現在の彼の保有資産を150億ドルと試算している。ワンダとAMCは共に2020年にパンデミックの影響で苦戦したが、世界2位の経済大国である中国は、その打撃から回復しつつある。

IMAXは過去20年の間、中国の娯楽ブームに乗って成長し、現地で米国よりも大きな劇場ネットワークを構築した。1990年代に中国に進出した同社は当初、教材として使用される科学関連のドキュメンタリーを制作するなど、政府のパートナーとの密接な連携によって成功を収めた。IMAXの中国での最初の顧客は上海の政府機関で、最初の作品は「中国:パンダの冒険」という映画だった。

編集=上田裕資

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