2021年3月に震災から10年という節目を迎えるにあたり、「被災地支援への感謝」と「希望に満ちあふれる未来への祈り」をこめて、震災発生時から現在そして未来への歳月を繋ぐ本格焼酎として蔵出し。
また、東日本大震災を契機に開発され、これまで宮城県内で販売してきた2つの商品「浦霞 本格焼酎につけた梅酒」「花は咲く 蔵の華 純米吟醸 浦霞」について、期間限定で全国販売を行う。
東日本大震災とこれまでの取り組み
あと1カ月ほどで、未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から10年の節目を迎える。
10年前のこの日、佐浦本社蔵が位置する塩竈市は震度6強の経験したことのない強い揺れに見舞われ、シンボルである仕込蔵の白壁は大きく崩落した。海に近い本社蔵には津波が押し寄せ、場内は浸水し機械類は故障。そして、約3万本のお酒が破損・被災し出荷することができなくなった。震災直後の被災した場内は、どこから手をつければ良いかわからない状態だったが、まず行ったことは、建物を応急的に修繕し機械設備の修理または入れ替えを行い、無事であった貯蔵酒を瓶詰めして販売すること。そして被災により劣化した仕込みタンクの入れ替えや被害が大きかった仕込蔵を修繕し、秋からの酒造りができるように準備することだった。3月11日からの復旧の歩みは長く時間のかかる取組みだったが、日本各地また海外からも届く数多くの応援メッセージが日々の支えとなり、前進することができたという。
被災地の酒蔵として何ができるか。それは、「日本酒のチカラ」で多くの人々に「安らぎ」や「潤い」を届けること。そして支援を地域の復興につなげるために、「『浦霞発、日本酒のチカラ』プロジェクト*」を2011年4月から開始した。
感謝を忘れず、造り手と飲み手、人と人との想いをつなげる商品を届け続けたいと考えており、10年の軌跡からその先への想いを込めた「オーク樽貯蔵 本格焼酎 浦霞」を新発売、そして震災に関連したふたつの商品を広く販売することになったという。
*「浦霞発、日本酒のチカラ」プロジェクト:浦霞を1本販売ごとに売上の一部を地元宮城県や地域の復興のために寄付する、2011年4月からスタートしたプロジェクト。
オーク樽貯蔵 本格焼酎 浦霞(数量限定、宮城県内限定販売)
この商品は、東日本大震災時に発酵中であった醪(もろみ)を原料に製造した本格焼酎を2013年8月よりオーク樽にて貯蔵したもので、バニラやカラメル様の甘く香ばしい香りを優しくまとった、柔らかい深みのある味わいへと成長した。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、2021年3月には震災より10年という節目を迎えるにあたり、「被災地支援への感謝」と「希望に満ちあふれる未来への祈り」をこめて、震災発生時から現在そして未来への歳月を繋ぐ本格焼酎として蔵出しするという。
ラベルデザインは、未来への人々の想いがひとつになっていく様を表現しており、その先にある未来が明るくあたたかなものであるよう、やさしい光をイメージした温もりの感じられる配色とした。
アルコール分:30度
原材料:清酒粕
容量:500ml
希望小売価格:3000円(税抜)・3300円(税込)
発売日:2月18日発売 ※地域や店舗により発売日は異なる。