イラストレーター・天野喜孝氏による法華経画完成 ~世界観を幻想的かつ精巧に具象化~

「法華経画」天野喜孝 額装後サイズ(高さ:1890mm/幅:1510mm/厚み:約90mm/重量:約40㎏)

日蓮宗が、2月16日に宗祖である日蓮聖人降誕800年を迎える記念事業の一環として、イラストレーターの天野喜孝氏に制作を依頼した、法華経画が完成した。

天野氏によって法華経の世界を具象化した、この世にたった一つの法華経画は、2月16日(火)、17日(水)の2日間限定で、日蓮聖人降誕の地である鴨川の大本山小湊誕生寺宝物館にて観覧料無料で一般公開される。

約1年間の制作期間を経て完成した法華経画は、天野氏の幻想的なタッチで、圧倒的な迫力と繊細さが共存しながら法華経の世界観を見事に再現した作品となっている。これには、作品を手掛けるにあたり、法華経の世界観を自分なりに解釈し確立させることからアプローチした天野氏の制作手法が色濃く反映されている。

法華経画制作のプロセス


日本人である自身にとっての仏教は、神秘的な存在であり且つ実在感もある、“リアリティーのある「ありのままの世界」”だと捉える天野氏は、法華経の理解を深めていくところから制作を開始。法華経をひとつの物語として、さまざまな登場人物の役割をしっかり勉強しなくてはならないと考え、作品を描く時間よりも、法華経の世界観を自分なりに解釈し確立させることに多くの時間を割き、制作を進めた。

法華経画 一般公開について


公開場所:大本山小湊誕生寺宝物館(千葉県鴨川市小湊183)
公開日時(予定):2月16日(火)13時~20時、2月17日(水)9時~12時
観覧料:無料



法華経画 作者 天野喜孝(あまの よしたか)氏 プロフィール


画家、キャラクターデザイナー、イラストレーター、装幀家。世界的知名度を誇り、芸術の歴史にも確実にその名を残す大物アーティスト。繊細で妖艶・幻想的な絵柄は、日本人からは西洋的と言われ、西洋人からは東洋的といわれる不思議な奥深さを醸し出す。ファイナルファンタジーシリーズのイメージイラストをはじめ、ヤッターマン・ガッチャマン・みなしごハッチ等、数々のキャラクターを世に送り出している。



【略歴】
1952年:静岡市生まれ
1967年:アニメーション製作会社タツノコプロダクションに入社『タイムボカン』等のキャラクターデザインを手掛ける
1987年:ゲーム『ファイナルファンタジー』のイメージイラストを担当
1992年:『楊貴妃』の舞台美術を担当
1993年:映像作品『天野喜孝~華麗なる幻想美の世界~』発売
1994年:『海神別荘』の舞台美術、衣装デザインを担当
2001年:映画『陰陽師』の衣装デザインを担当
2007年:映画『ユメ十夜』の第7夜の監督を担当

法華経とは


お釈迦さまの教え(言葉)をまとめた「お経」の数は、「8万4千」といわれており、その中でも、日蓮宗が一番大切にしている教えが「法華経」(正しくは『妙法蓮華経』)だ。法華経はお釈迦様の晩年8年間で説かれた教えであり、お釈迦さまの本当の心があらわされており、すべてのお経が含まれている。その内容は28章に分かれており、この世をイキイキと生きるための仏教のエッセンスがつまった"教えの集大成"とも呼べるものだ。日蓮宗の宗祖・日蓮聖人は、法華経こそが困難な時代を生きるあらゆる人々を救う最も尊いお経であると、説き続けた。

PR TIMESより

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