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Scott Olson/Getty Images

ビデオゲーム「フォートナイト」で知られるエピックゲームズは1月、ノースカロライナ州ケーリーの98万平方フィート(約9万1000平方メートル)のショッピングモールを買収し、2024年までに新本社として改装すると発表した。

ビリオネアのティム・スウィーニーが創業しCEOを務めるエピックゲームズは、フォートナイトの世界的ヒットと、ゲームエンジンのUnreal Engineの成功の波に乗って急成長を遂げている。同社の評価額は2018年には150億ドルだったが、昨年夏に173億ドル(約1.8兆円)に上昇した。

世界中に50以上のオフィスを展開するエピックゲームズは、現在のオフィスから8分の距離にあり、4倍の面積を持つ巨大ショッピングモール「ケーリー・タウンセンターモール」を9500万ドルで購入した。

小売業が瀕死状態にある中で、各地のショッピングモールはジムやマイクロアパートメント、医療センター、オフィスなどの新たな利用方法を模索している。調査企業Coresight Researchは、米国の1200のモールの25%が今後5年以内に閉鎖される可能性があると指摘している。

ケンタッキー州ルイビルでは、空き店舗となっていた百貨店シアーズの建物が、ゴルフ練習場のトップゴルフの複合施設になる予定だ。ワシントン州リンウッドのシアーズの跡地では、何百棟ものアパートを建設する計画が始動している。ネブラスカ州のクレイトン大学は、フェニックスのモール跡地に巨大なヘルスサイエンスのキャンパスを建設中だ。シアトルのノースゲートモールにはNHLのトレーニングセンターが建設予定だ。

不動産コンサルティング企業CBREのマーク・ハンターは、「大規模小売スペースの変貌は、今後10年から20年の間に劇的なものになる見通しだ」と述べている。彼によると、個々のモールの運命は、その立地条件と面積あたりの予想収益に左右されることになり、マイアミの近くにあるアベンチュラモールのようなAクラスの物件は、CクラスやDクラスの物件よりも、はるかに良い条件に恵まれるという。

ここ数カ月で全米各地のモールに関する悪いニュースが相次いだ。10億ドル以上の負債に直面しているブルックフィールド・プロパティ・パートナーズは、ジョージア州やミシガン州、カリフォルニア州などの10カ所のモールを、債権者に没収される事態に直面している。

アマゾンはモール跡地を配送拠点に


そんな中、小売業者の敵であるアマゾンは、瀕死の状態にあるモールを配送拠点にする動きを進めており、マサチューセッツ州ウースターの自治体は、現地のモールをアマゾンのラストマイル拠点にする計画を承認した。

「私たちが今、新たなトレンドだと思っていることは、実は過去の繰り返しに過ぎない」とハンターは指摘した。カンザスシティのカントリークラブプラザは、1923年にオープンしたアメリカで最も古いモールの1つだが、このモールが開設されたのも、小売店やオフィス、エンタメ施設などで集客し、収益をあげるためだった。「私たちが現在行っているのも、それと全く同じことだ」とハンターは続けた。

編集=上田裕資

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