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2021.02.15

【2月第2週資金調達まとめ】ニオイ識別センサー開発を手がけるアロマビットが3億円の資金調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、2月2週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

アロマビット


調達額:3億円
調達先:グローバル・ブレイン / テックアクセルベンチャーズ / 京セラ
備考:グローバル・ブレインはEP-GB投資事業有限責任組合から出資

人間しか知覚できない"におい"の情報を取得する「ニオイ識別センサー」の開発と同センサーを用いたサービスを企画・開発するスタートアップ。

「ニオイ識別センサー」は、さまざまなニオイの成分を複数の吸着膜で吸着し、重さの変化をセンサーで読み取ってパターンとして出力することで、ニオイのパターンを可視化する。また従来のガスセンサーが特定の成分にだけ反応していたのと比べて、より生物の鼻に近い判断が可能となる。

同社の製品・サービスは、原理的にどんなニオイでもパターン表示できることから、ニオイが密接に関連しそうな業界、例えば食品、日用品、コスメといった領域だけでなく、産業機械やロボティクス、モビリティや見守り・ヘルスケア、農業、マーケティングといった分野からも問い合わせがあるなど幅広い応用が期待されている。

2021年2月にはグローバル・ブレイン、京セラ、テックアクセルベンチャーズを引受先とする第三者割当増資による3億円の資金調達を実施した。

この調達資金は小型ニオイセンサーの高機能化・量産化、事業開発などに活用する方針だ。

ミライロ


調達額:2億8000万円
調達先:さくらインターネット / ゼンリンデータコム / ヤマトホールディングス / 京王電鉄 / 住友林業 / 大阪市高速電気軌道 / 東京海上日動火災保険 / 西武鉄道

人と企業をつなぐ障害者手帳アプリ「ミライロID」を提供する企業。

「ミライロID」は障害者手帳を電子化しスマホで手軽に管理できるアプリケーションサービスだ。自身の車いすのサイズ、必要なサービスなどを登録することで窓口での伝達をスムーズにするほか障害種別に応じて、生活に役立つ情報やお得な情報をユーザーに届けてくれる。

2021年2月には大阪市高速電気軌道、京王電鉄、さくらインターネット、住友林業、西武鉄道、ゼンリンデータコム、東京海上日動火災保険、ヤマトホールディングス等を引受先とする第三者割当増資により2億8000万円の資金調達を実施。

調達した資金は主にユニバーサルデザインやユニバーサルマナーの普及啓発、新規顧客獲得のためのマーケティング、サービスの開発と強化に当てる方針だ。
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文=STARTUP DB

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