マネジャーとリーダーの違い 後者に近づく3つの方法

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2. プロセスや自分よりも部下を優先する


目標達成は重要だが、チームを犠牲にしてはいけない。人との関係性よりも取引や自尊心に大きな価値を置くと、リーダーシップは遠ざかる。

リーダーは、事業の中核を担う原動力が人であることを理解しているため他者を優先し、共感を通して他者の視点をより深く理解しようとする。

リーダーは、話すよりも聞くことが多い。情報を得るため質問し、他者が自由に意見を共有できる環境を提供する。またリーダーは、発言はしないものの心では次に何を言うかを考えることと、能動的に聞くことの違いを理解していて、発言者が止まる瞬間を使って思慮深い返答を考える。

人を優先することはまた、最も大切なことをチームと積極的に共有してコミュニケーションスキルを磨くことを意味する。こうすれば、チームがあなたの考えや意見について考えなくても済むようになる。

リーダーは、自分の話を聞いてもらっている、存在を意識してもらっていると他者に感じさせ、より大きな集団への所属意識を与える。リーダーは共通のビジョンを基に人を集め、賛同を得て、こうした人が最高の自分になれるよう鼓舞してやる気を与える。

3. リーダーシップの模範を示す


あなたは、個人として高い業績を出していることでリーダーとしての道を考えるかもしれないが、それだけではリーダーの役割を獲得・維持するのに十分ではない。

リーダーシップ専門家のアラン・ハンキンズは、高い業績を収める優秀な人材であることと、他者が高い業績を収められるよう支援することには大きな違いがあると述べている。この2つは全く異なるスキルだ。

リーダーは役職が与えられてリーダーになるのではなく、行動を通してリーダーであることを示すのだ。それには努力が必要で、リーダー志願者の全員がこうした努力に投資したいと思うとは限らない。

怠惰ではないリーダーは、ソフトスキルや心の知能指数(EQ)など、それまで自分にとっての成功要因では必ずしもなかったものを意図的に受け入れ、注目されるロールモデルになろうとする。

特に重要なのが自己認識だ。これは自分の立ち振る舞いだけでなく、自分のエネルギーが他者にどのように影響を与えるかを理解することだ。自己認識を通し、他者との交わりや相手のあなたに対する認識、あなたの態度、相手に対するその瞬間のあなたの反応が全てつながっていることに気づくことができる。全ては、自己認識の向上により改善させることができる。

「有言実行」のため積極的に努力するリーダーは信頼を得ることができ、他者からアドバイスや知恵を求められ、自分自身やチームの力を最大限引き出す方法を理解する。

翻訳・編集=出田静

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