Havnは、ジャガー・ランドローバーの投資部門InMotionが2019年に立ち上げた、EV(電気自動車)のみを使用する高級配車サービスだ。モビリティ分野に盛んな投資を行うInMotionの支援先にはリフトなども含まれる。
ブラックレーンは世界50カ国の300都市に展開し、2013年にロンドンに進出したが、Havnは独立したサービスとして運営を続けるという。同社は今後、ジャガーの電動SUVを用い、ゼロ・エミッションのプレミアム配車サービスを拡大してく。
ブラックレーンとHavnの2社は、他の配車サービスと同様に、ドライバーの体温チェックや車内の消毒などを徹底し、パンデミックのさなかで顧客の信頼を獲得するための努力を重ねてきた。
ブラックレーンの幹部でHavnの取締役に就任したSascha Meskendahlは「Havnは、安全で快適な乗車をロンドンの顧客らに約束してきた」と述べた。2011年設立のブラックレーンは、ハイエンドの配車サービスとして人気を博してきたが、他の配車サービスと同様に、パンデミック後に顧客を減少させた。
ロックダウンの間は人々の移動が減少し、それまで収益の柱だった空港への送迎需要はほぼ消滅した。ウーバーなどの大手も同じ状況に直面している。
しかし、ブラックレーンは昨年10月にビジネス客に特化した都市間の送迎サービスを立ち上げ、英国やドイツ、米国で新たな顧客をつかもうとしている。同社はこれまで累計7700万ドル(約80億円)の資金を、ダイムラーなどから調達している。
同社は2017年に米国の空港コンシェルジュサービスSolveを買収していた。