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青春の「光と影」に青春時代には気づけなかった。在りし日の自分の青春に投影しながら涙する。



左から)1996年当時の作品担当者である蔦屋書店の桃田享造、デジタルリマスター版としてよみがえらせた担当者のカルチュア・エンタテインメントの小室直子

小室:本作品は当時見逃してしまっている映画ファンには、ぜひ見てもらいたいですね。当時は単館上映だったこともあり、作品自体をご存知なくて見ていない方がたくさんいるのではないかと思います。そして、クリエイターの卵である方たちにもご覧になっていただきたい。共感できる部分がきっとあるはずです。

25年前初めて観たときと、年を重ねたいま観たときとでは、全く感じ方が異なります。青春時代に実現したい夢があったけれども、実現できなかったことって、誰にでもあると思うんです。まさに青春の「光と影」ですよね。その「光と影」には、青春真っ盛りの時期には気づけないと思うんです。青春から何十年も経ち、年を重ねたいまだからこそ感じることがある。映像ディレクター・大根仁さんをはじめ「昔見たときよりも、いま見たほうが心に響く」と今回のリマスター版をご覧になった方々からも多く感想を頂戴しました。

「劇場、VHS、DVD、今まで何度観たかわかりませんが、観るたびに泣いてしまいます。先日、デジタルリマスター版を観たら泣くシーンが増えていました。映像・照明・美術・演出・芝居、何もかもが美しい、世界でいちばん美しい映画です」(映像ディレクター 大根仁)

素晴らしい作品ですのでぜひ皆さんに見ていただきたいです。我が社が製作した作品として、とても誇りに思っています。

桃田:1995年当時、僕は20代でした。作品に出てくる20代の漫画家たちと自分の20代を重ねた。でも、僕はクリエイターではないので登場人物に共感はするのだけど、自分と重ね合わせては観ることができなかったな、と振り返りました。昭和30年代のことを描いている作品だったので、史実的な面白味は大変感じたのは覚えています。

いま50代になってはじめて、自分の青春時代と重ね合わせて観ることができます。25年の時を経て今回改めてご覧になった方々と同じく、自分も昔とは感じ方が違います。ようやく、いまになって「あんなことあったな」と自分の経験と重ね合わせることができるようになって、重ね合わせた出来事を思い出すたびに泣くんですよ(笑)。年を重ねないと青春のほろ苦さは分からないものですね。皆さん、在りし日の“自分の青春”に投影しながら観ていただければと思います。

【プロフィール】


桃田享造◎株式会社蔦屋書店 商品企画本部 レンタル事業部。平成という時代がスタートした1989年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)に入社。社歴は30年を超え、そのうち17年ほどは映像商品に関わる仕事に従事、ほかTSUTAYAの出店企画などの業務を経験。TSUTAYAに登録されている40,000作以上の作品リストを、TSUTAYA内外の映画好きである”100人の映画通”が格付けし、“面白い”を基準に作品を選定したレンタル企画「発掘良品」や、「復刻シネマライブラリー」という1950~70年代の埋もれた名作映画を中心に、300本以上の作品を復刻するセル企画の仕掛け人。現在は、シニア向けの映像商品の新しい企画を準備中。『トキワ荘の青春』が公開された1996年当時は29歳。手描きで作成した『トキワ荘の青春』の事業計画書を見返して、「29歳のボクに会えたら、映画・版権出資の財務戦略を教えてやりたい」と語る。

小室直子◎カルチュア・エンタテインメント株式会社 映像本部 カルチュア・パブリッシャーズ 映像プロデュースチーム。大学卒業後、京都で「京都国際学生映画祭」に携わる仕事に就く。その後、映画会社・日活(株)で邦・洋画の宣伝に7年間、その後映画製作に8年間携わる。宣伝参加作品は、荻上直子監督『めがね』、タナダユキ監督『百万円と苦虫女』、『ブタがいた教室』など。製作作品は、小松莊一良監督『フジコ・ヘミングの時間』(プロデューサー)、白石和彌監督『凶悪』(アソシエイトプロデューサー)、園子温監督『恋の罪』(プロデューサー補)や、ロマンポルノ・リブート作品など。2018年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(カルチュア・エンタテインメント)に入社。邦画の製作を中心に、多くの良質な作品を世に生み出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」の2018年準グランプリ作品企画である『先生、私の隣に座っていただけませんか?』ほかを製作中。

PR TIMES STORYより

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