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行動者のストーリー・ナラティブを届けるPR TIMES STORY


小室:1995年当時は、映画で描かれている漫画家の先生方の多くが第一線で活躍されており、宣伝活動には大変ご協力いただきました。当時、赤塚不二夫先生をはじめメディアに出られている方も多かったようで、世間の方々にとって『トキワ荘の青春』で描かれる漫画家の先生方はとても馴染みがあったようです。「親しみのある、あの著名な漫画家たちを描いた作品」という認識だったのではないでしょうか。

漫画家の先生方が亡くなったいま、当時とはまた少し違う形で神格化されていますよね。先生方の作品はいまでも愛されており、「あの伝説の漫画家たちを描いた作品」として観ていただけると思います。

また、いまをときめく役者たちが「無名な役者たち」だった時代の作品ということも見どころのひとつではないでしょうか。描かれる漫画家の方たちも役者陣も、昇華した作品であるという部分がポイントだと思います。

「後世に残さなければならない作品だと強く思った」CCCとしても大事な作品を残し続けたい




小室:2018年にCCCグループに入社してから『トキワ荘の青春』が、自社が権利を持つ作品だと知りました。残されていた映像を観たところ、残念ながら古いマスター素材なので現在のモニターではぼんやりとした映像で、音も聞こえにくい部分が多く驚きました。その時に、リマスターしないとこの先残らない作品になってしまうという危機感が芽生えました。「ぜひ残すべきだ」と社内に提言したところ、CCCとしても大事な作品なのでやってみようということになりました。

まずは社内資料を倉庫から出してひも解くところからスタートし、監督のご遺族や漫画家の方々の関係者、役者陣……など連絡がつく全ての関係者の皆様へ「ぜひ後世に残したい作品なのである」とういことをお伝えし、ご協力を賜りました。

当時の録音スタッフを務め、録音協会の会長を務められた“レジェンド映画録音技師”である橋本泰夫さんにできる限り整音をしていただきました。映像は、当時の撮影監督はお亡くなりになっていますが当時撮影助手を務めた、市川監督の『大阪物語』なども撮影されている撮影監督・蔦井孝洋さんに調整をお願いするなど、当時のスタッフの皆様にご協力いただき、作品を損ねることなく4Kリマスター版としてよみがえることができました。権利関係の整理含めて全ての行程を終えるのに、1年以上かかりましたね。

PR TIMES STORYより

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