他部署への異動希望を上司が拒否 5つの対処法

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2. 失敗しない移行計画を立てる


ヴィクにとって、上司を関与させないことは選択肢ではなかったかもしれない。その場合、上司への影響を最小限(全くないのが理想だ)に抑えて部署を抜けられるような失敗しない移行計画の作成を上司に手伝ってもらおう。

グループの中で、あなたの仕事を引き継ぎたそうな人を特定する。また、あなたの役割が縮小されて部署の他メンバーが吸収できるよう、職責を簡素化する方法を考えよう。迅速・簡単に仕事を引き継げるように単発の大きなプロジェクトを完了させ、継続中の業務を全て記録する手順書を作ること。

3. 信頼できて影響力がある人に助けてもらう


移行計画を立てつつ、上司にあなたの異動を支援するよう説得できそうな人を同僚の中で探そう。あなたが部署を去ることを希望していることがあらゆる人の耳に入らないよう、信頼できる人に打ち明けるべきだ。(そうなれば上司の評判を下げることになるかもしれず、異動にさらに反対される可能性がある)

支援者は、上司に対しても影響力を持つ人であるべきだ。上司よりも地位が高い人や、個人的に強い結びつきを持つ人で、上司があなたの異動に関して感じているあらゆる懸念を払拭できる人がよいだろう。異動を希望している先のグループの管理職があなたの現在の上司と仕事で良好な関係にある場合、あなたの味方になってもらうのが理想的だ。

4. 求めるものが得られるよう、今の役割に変更を加える


異動の努力をしつつも、今の職務を最大限活用することはできる。そうすれば現状が大きく改善し、異動を希望しなくなるかもしれない。

異動を希望する理由が社内の他部署について学ぶことであれば、分野横断型のプロジェクトに取り組むことができるだろう。上級管理職をもっと理解したい場合、上司の代わりに一部の会議に参加したり、役員会議に出席したりすることが可能かもしれない。

管理職の経験を得たい場合は、グループの若手従業員の世話をしたり、コンサルタントや業者、インターンなど社員以外を監督したりすることができる。それでも部署を去ることにするかもしれないが、その間に新たな体験ができる。
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翻訳・編集=出田静

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