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匿名のプロフェッショナルネットワークのブラインド(Blind)が収集したデータによると、アマゾンの過半数の従業員らが、同社が新CEOにアンディ・ジャシーを選んだことを正しい選択だったと受け止めた一方で、多くの従業員たちが、新しいリーダーシップに様子見のスタンスをとっている模様だ。

ブラインドは、約1600人のアマゾン従業員を対象に、アンディ・ジャシーをアマゾンの新CEOに据えることは良い決断か悪い決断かを尋ねた。その結果、彼の能力について即座に疑問を呈し、悪い決断だと答えたのはわずか7%だった。

一方で、調査対象者の51%がジャシーの起用が良い決断だったと述べている。また、42%の従業員は結論を出す前に「様子を見る」と答えていた。

従業員の一人は、「素晴らしい動きだ。彼はアマゾンのサティアになる」とコメントし、2014年にマイクロソフトCEOに就任したサティヤ・ナデラについて言及した。ナデラは、マイクロソフトのクラウド部門を経てCEOに就任し、一時は停滞状況にあった同社を世界で最も成功した企業の一つとして復活させた人物として評価されている。

アマゾンの従業員らの今回の人事の受け止め方は、他の企業の平均よりも楽観的だ。ブラインドが、テック系を含むその他の大手企業で働く6150人以上を対象に行った調査では、対象者の50%がジャシーについて様子見のスタンスであることが分かった。

さらに、従業員がジャシーについて最も強い疑念を示した企業は、主にアマゾンのAWSの競合企業であり、マイクロソフトやグーグル、オラクル、IBMの従業員らはすべて、業界全体の平均よりも高い否定的な意見をジャシーについて持っていた。

アマゾンの従業員たちの間で楽観的な見方が広がっている最大の理由は、ジャシーが会社全体の労働環境を改善するだろうという期待があるからだと考えられる。従業員の90%以上が、ジャシーがアマゾンのワーク・ライフ・バランスを改善すると信じていると回答した。

一方で、新CEOの下で労働環境が悪化することを懸念するのは、わずか10%だった。

メディアが報じた劣悪な社内文化


アマゾンは従業員のワーク・ライフ・バランスに問題を抱えていることで知られ、その主な原因の一つには、PIPと呼ばれる悪名高い退職勧告制度があると考えられている。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)はかつて、PIPはアマゾン社内の暗号で、期待通りのパフォーマンスを発揮しない従業員がその対象になると報じていた。NYTの記事によると、アマゾンは乳がん治療を受けている女性が、私生活が原因で仕事に支障をきたしているとして、PIPの対象にしたという。

こうした問題は、新たなリーダーシップの下で変わるだろうという楽観的な見方もあるが、そうではない人もいる。ブラインドによると、あるアマゾンの従業員は、ジャシーが5年近く統括したAWSについて警告を発したという。

「AWSのワーク・ライフ・バランスは、アマゾンの小売関連の部門に比べると最悪だ」と、その従業員は述べたという。

編集=上田裕資

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