前職で嫌な経験 その後の求職活動で気をつけることは?

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退職理由の説明を事前に準備しておこう。解雇された場合、説明は事実のみにとどめ、簡潔にすること。上司が好きでなかった場合、その仕事について好きだった他のことについて話そう。好きなことが全く見つけられなかった場合は、次の仕事から得たいと思っていることを強調する。ネガティブになる妥当な理由があると思える場合でもネガティブにならないこと。

3. 次の仕事を基準に自分の市場価値を決める


米国の一部の州では、以前の給料について尋ねることが違法とされている。しかし求職者は以前の給与から一定の割合をアップさせた額で次の希望給与を示すことが多いため、いまだに以前の給与額が交渉に影響を与えている。将来の雇用主は、あなたの次の給料を以前の給与に結びつけ、経費を節約しようと考えるだろう。あなたが以前の会社でしかるべき報酬を受けていなかった場合は特にそうだ。

以前の仕事で不当に低賃金で働かされていた場合でも希望給与を上げること。市場で支払われている金額を調査し、その仕事に支払われている典型的な額を基準として次の仕事に求める給与を決定しよう。

交渉の練習をし、自分にふさわしい給与を自信を持って求められるようにする。自信を高め、将来の雇用主にもっと信頼してもらえるよう、具体的な達成事項をリストにしよう。以前の雇用主があなたの達成したことを軽んじていたとしても、あなたの達成事項は自分自身に対する証だ。

計画と準備を行うことで、ある特定の仕事に関する嫌な経験が次のキャリアに悪影響を与えるのを防ぐことができる。

仕事に関する嫌な経験は、人脈の構築にも悪影響を与えかねない。落ち込んでいるあなたは人から避けられるかもしれない。嫌だった仕事からも強力なリファレンス(推薦)を得られるよう計画が必要だ。(リファレンスは内定の可否を決める重要要因だが、見逃す求職者が非常に多い)

最後に、特定の業界や役割で嫌な経験をしたからといって、同じ分野の他企業や仕事の機会に対する興味を失い、仕事の射程範囲を不要に狭めないようにすること。十分幅広い範囲の仕事を対象とするようにし、必要とするリファレンスを持ち、熱意とやる気を持って人脈を広げられるように計画や準備に取り組もう。

翻訳・編集=出田静

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