前職で嫌な経験 その後の求職活動で気をつけることは?

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私は読者から、次のような質問を受けた。

自分を奮い立たせて転職活動をするにはどうすればよいでしょう? 私はいまだに以前の雇用主に非常に腹を立てていて、それが面接で面接官に伝わってしまうのではないかと不安です。私の取り組みが全く評価されなかったように感じているので、達成事項に関する説明を書くのにもとても苦労しています。(マリオン)

マリオンの質問には、前職で嫌な体験をしたことが今後のキャリアに悪影響を与えかねない複数の理由が要約されている。キャリアは1つの仕事に終始するものではない。大半の人はキャリアを通して複数の仕事に就き、複数の雇用主の下で働く。

前の雇用主の下で、怒りや過小評価されている感覚などネガティブな気持ちを持った場合、この1度の嫌な経験によって残りのキャリアが台無しにならないよう積極的に対策を打つべきだ。ここでは、嫌な経験をした仕事を去った後でキャリアを前進させるための3つのステップを紹介する。

1. やる気だけに頼らないよう予定を組む


マリオンは、前の仕事に対するネガティブな感情が消えないため奮起して求人活動に取り組めないと指摘している。しかし、たとえ前職が好きだったとしても、求職活動はいら立ちや落胆、不安を生み時間がかかることがあるため、楽しめるものではないだろう。求職活動を成功させる上でやる気だけに頼ることはできない。

解決策として、やる気を感じるかどうかにかかわらず必ず求職活動に取り組むよう、日々・週・月の予定に求職活動を組み込むこと。何をする必要があるかや、時間的制約がある作業の期限を明確にリスト化しよう。

さまざまなことに取り組むルーティンを作成し、進捗状況を確かめるために説明責任を果たし合うパートナーを見つける。求職活動を進めるスケジュールを作ることで、やる気が下がっているときでも求職活動が確実に継続するようにすることができる。

2. 前職について話しても嫌な気分にならないようにする


前職ついて話しても感情的にならず、理想的にはポジティブに話せるようにならない限り、その仕事に対する悪感情が面接官に伝わってしまい、面接の出来に悪影響を与えるだろう。

面接する企業は、前職とその退職理由を必ず聞くはずだ。一部の面接官はあなたに何か気まずいことがあると感じ取った場合、さらに深掘りするだろう。あるいは、ただ敵対的で意地悪なだけの面接官もいる。敵対的な雰囲気の面接をうまくこなすためには、そして退職理由に対する質問をかわすには確実に戦略が必要だ。
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翻訳・編集=出田静

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