ワーケーションがメンタルと運動量に与える効果 沖縄とゴルフ場で実験

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ワーケーションは、表面的に見ると公私が混ざり合う取り組みながら、むしろ逆の結果(仕事とプライベートのメリハリがつくようになる)となることが分かったという点で新しい発見です。4のストレスについて、個人的には、感染症リスクが東京よりも低いことで精神的に楽になりました。

沖縄という場所柄、景色も良く解放感があるため、発想力が大切なクリエイティブ系の仕事には特に相性が良かったです。ただ、誘惑が多く気が散りやすいといった面もあるので、短時間で集中するなど、メリハリをつけることが必要です。

コミュニケーション促進にも


ゴルフ場のケースでは、長野のサニーカントリーで早朝ゴルフを行った後に仕事を行うという組み合わせで実施してみたところ、新しい発見がありました。

まず、早朝ゴルフに合わせて前の晩に早く寝るので、目覚めが爽快。また、ゴルフの運動効果によって心身スッキリした状態で仕事にのぞむことができ、自然とモチベーションも上がりやすくなります。

最大の成果はコミュニケーション促進です。特に、関係性が薄い人と一緒にプレーをした場合、相互理解が進み、良好な関係を築きやすくなります。食事もゴルフ場近くの野菜を中心にすることで、参加者一同、睡眠、運動、食事、メンタル面へのポジティブな効果を得られました。

企業が働き方の自由度を高めていくことで、従業員がパフォーマンスを発揮しやすくなるというのは、個と組織にとってベストな関係性ではないでしょうか。自由を求める優秀な人材の獲得にも寄与するはずです。

その手段のひとつ、ワーケーションと一括りにいっても、場所によってそのメリット・デメリットは多種多様です。コストやリスクとのバランスをみながら、押し付ける働き方改革ではなく、自立的な働き方改革へ。そんな時代になっていくのだと思います。

連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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文=平井孝幸

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