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誤報3:コロナウイルスワクチンは生殖能力に影響を及ぼす

事実:一部の女性は、コロナウイルスワクチンにより生殖能力が損なわれる可能性があることを懸念しており、オンライン上では、これに関する誤った情報が大量に流出しています。現在、ワクチンが生殖能力に影響を与えることを示唆する証拠、裏付けるデータは存在しません。

さらに、ワクチン接種により、女性の生殖能力に悪影響を与える原因となり得る生物学的なメカニズムも存在しません。ワクチン接種を受けた女性が生殖能力の問題を抱えているという証拠もまた提示されていません。科学的根拠のない「デマ情報」の良い例と言えるでしょう。

誤報4:コロナウイルスワクチンによりDNAが変異する

事実:ファイザーとBioNTechのワクチン、モデルナのワクチンには、免疫反応を引き起こすタンパク質の作り方を細胞に指示する役割を有するメッセンジャーRNA(mRNA)が含まれています。これにより、コロナウイルスに対する免疫が構築されます。ワクチンに含まれるmRNA(つまり、免疫に関する指示)は、私たち自身のDNAが含まれている細胞の核に入ることはありません。

これは、mRNAが私たちのDNAに影響を与えたり相互作用したりすることがないことを意味します。それどころか、コロナウイルスのmRNAワクチンは、身体の自然な防御反応と相まって、コロナウイルスに対する免疫を安全に向上させます。さらに、mRNAは役割を果たした直後に免疫細胞により分解され、取り除かれます。

誤報5:コロナウイルスに感染したことがあるので、ワクチンは必要ない

事実:コロナウイルスに一度感染すると、体内で再感染に対する抗体が作られる可能性はありますが、その効果がどの程度の期間継続するかはまだよく分かっていません。

数千人の医療従事者を対象とした英国での大規模調査の初期的な結果によると、コロナウイルスに感染した人々は少なくとも5カ月の間は何らかの免疫を有する可能性が高いことが分かりました。一方で、抗体を有する人々の一部は、依然としてウイルスを運び、他人に感染させる可能性があることについても示唆されました。

文=BT スリングスビー

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