ディズニーは州当局の要請を受けて、カリフォルニア州の施設を長期間閉鎖しており、今回のアナウンスは再開に向けての大きな動きと言える。
ポットロックは、同テーマパークの20周年を記念する従業員宛ての手紙の中で、「期間限定のチケット制エクスペリエンス」を発表し、このイベントがおそらく3月中旬から限定的なキャパシティで開催されると述べた。
ABCニュースによると新たなイベントには、州の再オープンに向けたガイドラインで許可された飲食物の提供やエンターテイメントが含まれるが、テーマパークの乗り物はオープンしないという。
地元紙の報道によると、ディズニーはこのイベントに向けて700人以上の一時帰休中の従業員らを職場に戻す計画だ。パーク内では現在230人の従業員が勤務中という。
ディズニーランドの2つのテーマパークは、パンデミックが始まった2020年3月以降閉鎖されている。州当局は新規感染者数が大幅に減少するまでの期間、ユニバーサルスタジオハリウッドなどの他の主要なカリフォルニア州のテーマパークとともに、ディズニーのテーマパークの再開を禁止している。
ディズニーランドの「ダウンタウン・ディズニー・ショッピング」エリアは営業中で、カリフォルニア・アドベンチャーは昨年11月から、キャパシティを制限しつつつ買い物と屋外での食事を可能にしている。
カリフォルニア州ではギャビン・ニューサム知事が、テーマーパークの再開を求める声が高まる中でも再開を認めておらず、ディズニーなどのテーマパークの閉鎖が続いている。ディズニーはパンデミックの影響を理由に3万2000人を解雇した。フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドは7月に再開したが、ホテルやレストランの多くは閉鎖されたままだ。
ディズニーはカリフォルニア州の命令に強く反発し、会長のボブ・アイガーは昨年10月、報復措置として州の経済対策チームから脱退し、他のテーマーパークとともに、州の対応を激しく非難していた。