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2021.02.09 09:00

【独自】世界最大の暗号資産取引所が25歳の日本人へ初出資 ウェブの民主主義革命は起こるのか

写真=曽川拓哉

写真=曽川拓哉

「シリコンバレーの起業家のなかには、『アメリカで一番になる』なんていう人はほとんど誰もいません。多くの人が『グローバルで勝つ』ことを目標にしています。そして僕も最初からグローバルしか見ていません」
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無謀とも思える大きな目標を掲げるのは、渡辺創太、25歳。彼が代表を務めるステイクテクノロジーズは、2019年に設立されたばかりだが、日本発のパブリックブロックチェーンであるPlasm Networkの開発をしている。

冒頭の彼の言葉は、行動によって裏付けられてきた。今回の発表もその1つで、次のようなものだ。

2月9日、渡辺が率いるステイクテクノロジーズは、世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスを含む5社から、総額約2億5000万円の資金調達を実施したことを発表したのだ。
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バイナンスは、世界最速で成長している会社とも言われており、創業者のジャオ・チャンポン(趙長鵬、Changpeng Zhao)は、2018年2月末に発行されたアメリカ版「Forbes」の表紙を飾っている


Forbesアメリカ版2018年2月号

また、バイナンスは2020年に初めて暗号資産時価総額第4位でいま急速に成長しているポルカドットをサポートするためのファンドを組成。その第1号の出資先として選ばれたのがステイクテクノロジーズだった。

バイナンスの投資責任者は「私たちはPlasm Networkのローンチからこれまでの成長を見て非常に感心をしています」とステイクテクノロジーズが発表したリリースにコメントを寄せている。

これからますます注目されていくブロックチェーン業界。そのトッププレイヤーたちの期待を一心に背負う「ルーキー」でもある渡辺。コロナ禍の前から「内向き志向」と言われてきた日本の若い世代から、どのようにして渡辺のような起業家が誕生したのか、その人物像に迫った。

渡辺率いるステイクテクノロジーズの目指す世界


ビットコインなどの資産取引の新たなプラットフォームとしてのイメージが強いブロックチェーン。渡辺は、これをウェブの次なる「革命の道具」として捉えている。
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文=井土亜梨沙、写真=曽川拓哉

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