ストレスを感じる前に考えるべき、面接に通らなかった本当の理由

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求職者に与えられている選択肢は少なく、中堅から上級レベルの人の選択肢はさらに少ない。ついに面接の機会を与えられた場合でも、プレッシャーは高まる。

面接を受ける求職者は、しばらくは他に適切な仕事が見つからないかもしれないため、この仕事を射止めなければいけないと分かっている。この種のストレスは手に負えないものだ。候補者は、失敗すれば全てを失うと感じている。

私は20年以上にわたり求職者を支援してきた経験から、人は選択肢が少ないときほどストレスを感じ、安全な仕事に就いている人のように良い成績を残せないことを知っている。不安と恐怖を抱えた状態で面接に向かいがちなため、面接官はその緊張を感じ取って居心地悪く感じてしまう。

管理職は果たしてこの候補者が適切なのか、この人にこの困難で大変な仕事をこなせるものかと考え始め、何かがおかしいのだろうかと思うようになり、あなたが半年以上も仕事を見つけられない理由を疑問に思うだろう。候補者は面接官のネガティブな雰囲気を感じ、さらに気まずく感じてしまう。ここからは坂を下るようなものだ。

面接のジレンマは一つの大きな問題に要約される。それは競争が非常に激しく、適切な仕事が少な過ぎることだ。

面接は数をこなすものだ。転職先を確保するには多くの面接を受ける必要がある。面接の数が少なければ、運よく正しい時期に正しい場所にいない限り、すぐに仕事を得ることはほぼ無理だろう。面接の予定が少ししかなければ非常に大きなプレッシャーを感じる。こうした強迫的な状況で良い成績を残すことは不可能に近い。

このような状況を経験している場合、それはあなただけではない。このことで自分を責めないこと。問題なのはあなたではなく、新型コロナウイルスにより打撃を受けた現在の求人市場なのだ。

状況はいずれ変化する。こうした変化により、企業の成長・採用意欲が高まるだろう。また、能力が高い人への繰り延べ需要も生じるだろう。そうなれば(いつかはそうなるはずだ)、雇用が戻ってくる。

企業が採用に使える予算が増え、求職者に有利な市場になるだろう。それまで諦めないこと。状況はまもなく好転するはずなので、気を強く持とう。

翻訳・編集=出田静

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