さらには、アップルが配信予定のiOSアップデートで追加される新機能により、フェイスブックの事業モデルが脅かされている。このアップデートでは、各アプリによるデータ収集(トラッキング)の有無をユーザーに通知し、ユーザー側がこれを拒否できるようになる。フェイスブックはユーザーデータをそのまま販売することはしていないが、ザッカーバーグが米議会で明言したように、データを使って収入は得ている。
フェイスブックは、プライバシーをめぐるスキャンダルの泥沼から抜け出せないようだ。先月には、同社が所有するメッセージングアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」の更新が大きな波紋を呼んだ。プライバシー方針更新の趣旨を誤解した人々が、フェイスブックは自分のプライベートなメッセージを読めるようになると考えたのだ。
ザッカーバーグは、こうした問題により従業員の士気が下がっていることを認めている。世論や議員からの反発に慣れているザッカーバーグは、この分野には詮索が「つきものだ」と述べた。