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世界的巨大企業のブロックチェーン活用


ブロックチェーンの活用が広まっていることを示すもう一つの兆候は、他社が生み出した優れたアイデアをすばやく拾うファストフォロワー的スタンスの企業の増加だ。これらの企業は、様々な懸念からアーリーアダプターではなかったものの、多くの目覚ましい業績をあげつつある。

今年のリストには、真のグローバルなコングロマリットや、特定の分野でリーダー的ポジションにある数社が入選を果たしている。

その一例に挙げられる、世界最大の鉱業会社であるBHPビリトンは、ESG目標の追跡やサプライヤーのアイデンティティ確認などをデジタル化するために、ブロックチェーンを活用している。サウジアラビアの石油会社サウジアラムコは、生産設備や流通の管理にブロックチェーンを活用している。

時価総額が世界一の銀行として知られる中国工商銀行(ICBC)も、複数のプロジェクトでこの技術を採用している。

最後に、米国では全米バスケットボール協会(NBA)がブロックチェーンを使用して新しい形のデジタルトレーディングカードを製造・販売しており、コカ・コーラのIT運用を管理するテック企業CONAは、ブロックチェーン技術を使い、サプライチェーンの効率化を図っている。

金融分野と製造業分野での活用


今年のリストでは多くの新たなトレンドが浮上したが、変わらないのは、いくつかの主要な業界に、優れた企業が集中していることだ。例えば、金融業界は3年連続で最多の勢力となっている。これは、ブロックチェーンのテクノロジーのルーツが金融にあることを考えれば当然のことだ。

これらの企業の中には、スタートアップと真っ向勝負に出ている事例もあるが、多くの企業はブロックチェーンの可能性と価値を理解し、それを他社に先がけて形にしようとしている。

ブロックチェーンは、サプライチェーン管理や複数の企業をまたがるデータ転送の課題に直接対処できるため、製造業での利用も引き続き注目されている。

最後に、もう一つの興味深いトレンドとして浮上したのが、本リストに選出されるソフトウェア関連企業の数が減少傾向にあることだ。2019年には16社がソフトウェア業界から選ばれた。しかし、2020年と2021年にその数は7社に減少した。この結果は、ブロックチェーン業界のフォーカスが、ツールを開発する企業から離れつつあることを示している。

この空洞を埋めた企業としては、ソーシャルメディア及びインターネットプラットフォーム関連の企業、さらにマイニング関連の企業が挙げられる。

2021年版の「ブロックチェーン50」リストの完全版(英語)には下記リンクからアクセスできる。https://www.forbes.com/sites/michaeldelcastillo/2021/02/02/blockchain-50/

翻訳・編集=上田裕資

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