しゃべり過ぎるのは女性ではない 森会長発言の誤りを示す研究結果

東京五輪・パラリンピック組織委員会 森喜朗会長(Carl Court/Getty Images)


競争意識は女性の方が高いという森会長の発言についても、これとは反対の研究結果がある。スタンフォード大学とピッツバーグ大学の研究チームが2011年に発表した論文では、男性の方が競争に対する意欲が高く、誰かと競うことでパフォーマンスが上がることが示されている。男性は競争好きなだけでなく、自分の能力に過剰な自信を持っているため、競争を追い求める傾向にある。

女性の口数が多いため黙らせる必要があるという誤った認識は、職場で深刻な悪影響を生む。女性に「リーン・イン」(一歩踏み出すこと)が求められる今の時代、女性の発言に苦言を呈するのは非生産的だ。自分の意見を発信することは、人から認められアイデアを共有するのに必要なステップだ。

私たちは女性に発言を思いとどまらせるのではなく、もっと議論に参加するよう促すべきだ。

編集=遠藤宗生

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