ガレージからECの覇者へ 「破壊者」ベゾスとアマゾン、27年の軌跡

Photo by Paul Morigi/Getty Images


「ドル箱」のクラウド事業


2006年、アマゾンは「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」と呼ぶクラウドコンピューティングサービスを開始し、米航空宇宙局(NASA)やネットフリックスといった顧客をすぐに引きつけた。2019年の売上高が350億ドルに達するなどアマゾンにとってドル箱になっており、小売事業の損失を埋め合わせる一助になってきた。

実店舗への進出


2017年、アマゾンは米スーパーチェーンのホールフーズ・マーケットを134億ドルで買収すると発表し、実店舗事業に本格参入した。買収後、ホールフーズは商品数百点を値下げしたほか、プライム会員向けに店舗からの無料配送といった特典も提供している。

自動精算でもパイオニアに


2018年、アマゾンはレジなし店舗「アマゾン・ゴー」を一般向けに初めてオープンした。カメラや人工知能(AI)などを組み合わせ、カート内の商品を自動で追跡・精算する「ジャスト・ウォーク・アウト」と呼ばれるそのシステムは自社の20数店舗で導入しているほか、他社に販売もしている。

世界一の富豪に


ベゾスはアマゾンを上場した1998年に、米国の富豪上位400人をランクづけする「フォーブス400」番付に初登場し、その時は推定純資産額16億ドルで102位だった。それから約20年後の2017年には純資産額が1000億ドルを超え、ビル・ゲイツを抜いて世界一の富豪に躍り出た。2020年8月には資産額が2000億ドルを超える史上初の人物になっている。

編集=江戸伸禎

ForbesBrandVoice

人気記事