バイデン政権「全国民へのマスク配布」を検討中、変異株を警戒

Photo by Chip Somodevilla/Getty Images


バイデン大統領は、就任以来マスクの着用を強く支持しており、連邦政府の建物や土地、空港や公共交通機関でのマスク着用を義務づける複数の大統領令に署名した。従来より感染力が強い複数の新型コロナウイルスの変異株が全米で確認される中で、どのようなマスクを着用すべきかが、これまで以上の懸念事項となっている。

米国疾病対策予防センター(CDC)が、従来からよくフィットする1枚の布マスクの着用を米国人に推奨する一方で、公衆衛生の専門家らはこれまで以上に、マスクの2枚重ねやN95やKN95などの医療グレードのマスクの着用の検討を求めている。

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は3日のホワイトハウスのブリーフィングで、2つのマスクを重ねた着用方法がより高い予防効果を持つ可能性があるとの見解を示した。CDCはこの件で検討を進めているが、現状では公式の勧告を行うための十分なデータが得られていないという。

文=Alison Durkee、Jack Brewster 編集=上田裕資

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