NBCニュースは2月4日、バイデン政権の新型コロナ対策チームがここ数日、米国の各家庭にマスクを配布するための配送方法を検討していると伝えた。しかし、まだ結論には達していない、もしくは最終的な案を大統領に提出していない模様だ。
配布されるマスクが、布マスクになるのか使い捨てのものになるのかもまだ未定だと、NBCは伝えている。さらに、各世帯が受け取る枚数も未定という。
バーニー・サンダース上院議員を含む4人の民主党議員は2月1日、バイデン大統領に書簡を送り、郵便公社を通じて医療用マスクを配布し、全米のピックアップ拠点でそれらを受け取り可能にするよう促した。
「大統領は、より質の高いマスクを着用することの重要性を国民に認識させ、それらを無料でいつでも入手可能にするための選択肢を模索する必要がある」と、議員らは書簡の中で述べた。
トランプ政権は以前、パンデミックの初期段階で、再利用可能なマスクの郵送を提案していたことが、監視団体American Oversightが公開した合衆国郵便公社(USPS)の内部文書に記されている。
しかし、この計画は最終的に破棄され、トランプ政権の関係者は「マスクの受け取りが懸念やパニックを引き起こす可能性がある」とワシントン・ポストに伝えていた。
非営利組織のカイザー・ファミリー財団の世論調査によると、昨年12月時点で「家を出る時はいつもマスクをしている」と答えた米国人の割合は73%で、共和党員の間でも過半数の55%となっていた。このデータは、パンデミックが長引くにつれ、マスクの着用が一般化したことを示している。昨年5月時点では、マスクを常に着用している米国人は52%だった。