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Aaron M. Sprecher/Bloomberg via Getty Images

米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾスが2月2日、全従業員向けに送ったメールに記されていたとおり、同社の次期最高経営責任者(CEO)となるアンディ・ジャシーは、ベゾスとほぼ変わらないほど長い間、同社のために働いてきた。

ジャシーがアマゾンに入社した1997年、創業から3年目だったアマゾンは、従業員300人未満、売上高およそ3200万ドル(約33億7000万円)のオンライン書店だった。

ハーバード・ビジネススクールを卒業したジャシーは、アマゾンのクラウドコンピューティング部門、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の立ち上げに貢献。その後14年間をかけて、同部門をアマゾンにとって最大の収入源に変えてきた。

AWSのクライアントには、NetflixやZoom、ESPNなどが名前を並べている。2020年の売上高は、前年比30%増の約450億ドル。収益性ではより規模の大きい小売部門を大きく上回り、アマゾン全体の営業利益に占める割合は、60%近くになっている。

ジャシーは2019年には、34万9000ドルの報酬を受け取り、ボディーガード・チームを提供されていた。だが、保有しているアマゾン株をみると、その数は少ない(個人の株主では、ベゾスに次いで多くを保有)。

次期CEOの保有資産は、推定4億4000万ドル。十分に快適なライフスタイルを維持できるだけの金額といえるだろう。だが、この数字が示すのは、たとえ雇用主が地球上で最も成功している企業の一つであり、時価総額およそ1兆6600億ドルを誇る企業であっても、雇われる身で富を築くことがいかに難しいかということだ。

ジェフ・ベゾスは創業当初から、同社の所有権をしっかりと掌握してきた。1997年に上場したときには、株式の約42%を所有していた。離婚に伴い、元妻のマッケンジーに当時保有していた株式の4分の1を譲渡、アマゾン以外(米紙ワシントン・ポストの買収や、創業した宇宙開発企業ベンチャーのブルーオリジンへの出資など)のために一部を売却しても、約11%に当たる5300万株を保有している。

そして、それによりベゾスは、約1930億ドルを保有する世界一の裕福な男性となっている。

編集=木内涼子

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