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2021.02.05

答えはすべて現場にあり。類まれな課題解決力を持つ男は今、インドに「幸福の種」を蒔く

「現場にある課題を、1つひとつ誠実に解決してきた、ただそれだけ。すると段々と仕事の依頼が増え、仲間が増え、気がついたら事業・組織共に急成長していたんです」

エヌエルプラスで代表取締役CEOを務める笠間一生は“前年比300%”という驚異的な売上高を記録した時の要因について、こう述べた。

旧社名は電子警察に由来する「電警」。インターネットセキュリティ事業を基軸に2009年創業し以降、BPO、ICT、コンサルティングとITに特化した事業領域を拡大し、ソリューションカンパニーとして発展を遂げてきた。特に開発部署を立ち上げてから直近3年の成長はすさまじく、社員数は約5倍に急増した。

「ライブ配信サービスやECサイトの共同開発、物流を扱うジョイントベンチャー・LOCCOの躍進など、コロナ禍によるデジタル化特需がさらなる追い風になりました。

でも、今こうして新しい時代に呼応できている一番の理由は、同じマインドを持ったプロフェッショナルが集結し、『ワンストップでサービス提供できる体制』が出来上がっていたからなんですよね。どんなトラブルが発生しても、即座に対応できる」

1時間のインタビューの中で、「現場」という言葉を何度も口にした笠間。どうやら、スマートさを売りにするITベンチャーとは、一味も二味も違う社風のようである。

まずは、エヌエルプラスのこれまでの足取りを辿ってみたい。

「誰かを守りたい」という想いが原点


「創業者は、大手オークションサイトで詐欺対策や知財侵害対策を担当していた人間で。オークション・SNS・ECサイトを対象にしたセキュリティサービスが当社の創業期を支えました」

そんな創業者と意気投合し、笠間がジョインしたのは同社がスタートしてから6年が経った2015年のこと。自身の専門領域であるICT、コンサルティング事業を立ち上げ、早々に軌道に乗せた笠間は、わずか数年で名実ともに“ナンバー2”となった。

「私が入社した当時は社員数30人ほどの小さな会社でしたが、『もっともっと“誰かを守る” “誰かの役に立つ”仕事がしたい』という想いは、すでに社内に溢れていましたね」

現在は代表取締役CEOとして社をリードする笠間。その経歴は、実にユニークだ。

「高校を卒業して電気工事士になったんですが、次第に肉体労働そのものに対する将来的な不安を抱えるようになって。21歳で転職を考え始めた頃、会社経営をしていた叔父から『ソフトウェア開発会社で働いてみないか』と声がかかったんです」

これは、千載一遇のチャンスだ──業務と並行しながらプログラミングの基礎をみっちり学んだ彼は「ITやICT分野とは水が合う」と確信し、数年後、大手アウトソーシング会社で新たなスタートを切った。

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学歴やスキルのハンデもあり、意向に反して派遣社員から出発したものの、入社後はめきめきと頭角を現わし、約1年半で正社員へと上り詰めた。この企業に在籍した12年間で、笠間が最も評価されたのが「類まれな課題解決力」だった。

「IT領域とはいえ、サービスをつくるプロセスには必ず“人”が介在します。内容、期間、予算などさまざまな要素が絡み合うと、人同士のコミュニケーションが複雑化して、多くの場合、何らかのトラブルが発生する。こうした現場に飛び込んでいって解決策を見出し、プロジェクトを計画通りに進行させるのが私の役目でした。

課題そのものの障壁が高ければ高いほど、乗り越えた時には絶大な信頼を得ることができます。こうした繰り返しで、気づいたら40社以上の問題を解決していました。この間に築いた顧客との信頼関係、同業者との絆は一生の宝物。今でも一緒に仕事をする仲です」

心を動かせば、行動は必ず変容する


エヌエルプラスの代表となった笠間だが、今でも複数のプロジェクトに携わり、現場主義を貫く。それは、人材教育においても同様だ。

「社員数が約300名の今は『自分やリーダー層の背中を見せること』が一番の教育だと思っています。合意形成のスピード感や精度、進行管理の按配(あんばい)、そして『必ず期待値を超える』という我々の覚悟は、現場でその様子を目の当たりにし、自らで実践してもらわないと体得が難しい」

実地教育を重視する一方で、一人ひとりの個性は尊重したいと話す笠間。2020年9月、社名と共に変更したロゴマークは、Tension(張力)とIntegrity(統合)の造語からなるtensegrity(テンセグリティ)の概念がモチーフとなっている。

「どんなに組織が大きくなっても、画一化は避けたい。『ある能力がとびぬけていて、他は不得意みたいな人』をたくさん集めて、テンセグリティのような組織体にしていけたらいいな、と。

社員の中には大手企業から転職してきた人もいれば、元会社経営者や個人事業主もいます。そういう人って、大抵は組織に馴染みづらいタイプが多いんですが、うちの会社では誰もがみんなものすごく楽しそうに仕事をしているんですよね。

『得意を伸ばす』『不得意は周囲の誰かが埋める』『皆に標準化は求めず、目的を達成する』、この3つを組織に浸透させてきた成果だと自負しています」

心を動かして、一人ひとりの行動を変容させる──笠間は、コーポレートアイデンティティに関するメッセージを隔週ごとに社内発信している。

特に「失敗を恐れない」「最初から最後まで責任をもつ」「フラットな組織」などエヌエルプラスの価値観について、日々の業務とズレがないか全社員に再認識してもらうのが狙いだ。

顧客に対しても、社員に対しても伴走型でありたい。そうした笠間の想いが各所に散りばめられている。

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海を越え、インドの農家が“自走”するための支援にも注力


エヌエルプラスが掲げるミッションは「社会に影響を 地球環境に貢献を」。笠間自身、今、最も力を注いでいる取り組みのひとつが、一般財団法人PBP COTTONで行っているサステナブルプロジェクトだ。

「インドの貧しい農村地域で栽培されている綿花には、農薬や化学肥料が乱用されています。従来以外の選択肢を持たない作り手たちは、恒常的な健康被害や借金苦に悩まされており、自殺者は年間3万人に上っている。こうした負の循環を断ち切るために『オーガニックコットンを育て、販売する手法』を現地に根付かせるプロジェクトが立ち上げられたんです」

同財団では、インド産オーガニックコットン製品の開発や販売ルートを整備。商品価格に応じて決められた基金を、有機農法への転換や子どもたちの就学・奨学など、“農家が自走するための支援”に活用している。

「私が業務執行理事に就任したのは2019年。そもそもは財団用のアプリ開発を依頼されたのが発端でした。でも現地を視察し、得も言われぬ惨状を目の当たりにした時に『この地にうごめく根本的な課題を解決したい』という想いが強くこみ上げてきて。専門分野であるICTを活用した循環型プロジェクトを財団に提案し、受理されて今に至ります」

ITビジネスの現場で培ってきた課題解決のノウハウが、社会貢献活動の現場で生かされるとは思ってもみなかった、と吐露する笠間。コロナショックによって2020年の活動は停滞してしまったものの、現地の事業や雇用を生み出す取り組みは、企業活動としてだけでなく、ライフワークとしても継続していきたいと話す。

「心が揺さぶられたとたん、すぐに脳や身体が動いてしまう性分ですから。今はとにかく考案した企画を形にして、早くインドで稼働させたい。少なくとも日々お腹を空かせている人たちの生活レベルを底上げできる自信はあります」

「さらなる可能性の探求、新たな価値の共創」を意味するNew Life Plus株式会社と合併した経緯から、個性豊かな社員や多種多様なプロジェクト、それぞれの「可能性」や「価値」を受け入れる大きな器になりたい──そんな想いから頭文字のNとLを残し、「エヌエルプラス」という新社名、CIを掲げ、虎ノ門の新社屋で再出発を遂げた同社。

その先陣を切る風雲児・笠間は、自らの信念を胸に刻みつつ、現場を走り抜ける。

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