『V×Rダイナソー®』よりティラノサウルスの骨格化石デジタルデータ
アロサウルス全身骨格化石デジタルデータ
国立科学博物館と凸版印刷は、2013年より同館が所蔵するティラノサウルスやトリケラトプスなど恐竜の骨格標本の立体形状計測データをもとにVRコンテンツ化した『V×Rダイナソー®』を開発、活用する共同事業を実施している。本企画では、これに加えて新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」の2体の恐竜のデジタルデータをVRコンテンツとして開発した。
また、北海道大学総合博物館、群馬県立自然史博物館、むかわ町穂別博物館の各館が所蔵する代表的な恐竜化石の3Dデータも計測し、VRコンテンツとして開発。
今後は、オンラインを通じた全国の自然系博物館とのデジタルデータの相互提供をはじめとし、所蔵館の研究者が相互に参加するオンライン講座の開設など、地域博物館とのネットワークを構築し、博物館を核とした地域活性化の施策を展開していくという。
「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」について
新しい生活様式を踏まえて、オンラインを通じて自宅に居ながら博物館にいるかのように学ぶことができるプログラム。4館が所蔵する化石(恐竜7種(9体)、魚竜、ワニ、哺乳類)標本の3Dデータを無料で自由に閲覧、観察でき、実際の展示室では実現困難な、オンラインならではの貴重なVR展示を体験することができる。
さらに、恐竜研究者がこれらの3Dデータを利用して、講義を行う一夜限りの特別なオンライン講座を有料で開催する。
イベント名:「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」
主催:国立科学博物館、凸版印刷株式会社
特設サイト(無料):https://dino-net.jp/
オンライン講座(有料)開催日:
第1回/2021年2月6日(土) むかわ町穂別博物館・北海道博物館
第2回/2021年2月13日(土) 群馬県立自然史博物館
第3回/2021年2月20日(土) 北海道大学総合博物館
第4回/2021年2月27日(土) 国立科学博物館
※都合により開催が中止になる場合がある。
【チケット販売】イープラス
※実施館ごとに異なる。詳細は特設サイトで。
※本企画は文化庁「文化芸術収益力強化事業*」の採択事業
「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」の特長
1. 恐竜の全身骨格のデジタルアーカイブデータを活用したVRコンテンツの公開
国立科学博物館と凸版印刷が共同で立体形状計測データをもとにVRコンテンツ化した『V×Rダイナソー®』の「トリケラトプス」と「ティラノサウルス」に加え、新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」2体の恐竜の全身骨格を立体形状計測し、そのデータを用いて制作したVRコンテンツを公開する。
アロサウルスの計測風景
2. 恐竜全身骨格のVRコンテンツを活用したオンライン講座を開催
研究者の説明に応じて、参加者自身が細部まで再現された恐竜骨格のデジタルデータを操作し、自由な位置からその細部まで観察することができる。実際に博物館の展示室で恐竜化石標本を見ながら、講義を聴講しているかのような体験がオンラインで可能だ。
サプライズとして、海外の研究者のゲスト参加やダウンロードして楽しめるコンテンツの提供なども予定している。
展示室から研究者が講義を実施 ©与古田松市
3. 地域の自然史系博物館と連携
今回のオンライン講座では、国立科学博物館のほか、群馬県立自然史博物館(所在地:群馬県富岡市)、北海道大学総合博物館(所在地:北海道札幌市北区)、むかわ町穂別博物館(所在地:北海道勇払郡)も参加。各博物館収蔵品のデジタルデータを用いた恐竜コンテンツも公開し、講座で活用する。