今年のバレンタインに選びたい、ニューオープン3店のチョコレート

Scene KAZUTOSHI NARITA「ボンボンショコラ」


3. MAISON CACAO


8つの感情で選ぶコロンビア産カカオの生チョコレート

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鎌倉・小町通りからスタートしたチョコレートブランドが、全国展開を開始。2020年6月に横浜駅、8月に東京駅構内に店舗をオープン、今年3月には名古屋にも開店予定と、俄然手に入りやすくなったMAISON CACAO。代表の石原紳伍氏は、元リクルートの敏腕営業マン。旅先のコロンビアでチョコレート文化に魅了されたことから、チョコレート作りを徹底的に勉強し、2016年に創業した。

コロンビアで自社農園を構えるのは、「子供たちの為にも安全な地域作りを」と、コカインの原料となるコカの葉を栽培をやめ、カカオに転作したネコクリ地区。石原は通常であれば数カ月に1度は現地を訪れ、現地の人々と共にチョコレートを作り、新たな製法にも取り組んでいる。最近では、現地で手に入るオーツ麦のミルクとひまわり油を使ったヴィーガン チョコレートも開発中だ。

日本発のチョコレートブランドということもあり、定番商品のアロマ生チョコレートは全日空の海外路線のファーストクラスで提供されているほか、G20大阪サミットと即位の礼で各国首脳の手土産にも使われた。

アロマ生チョコレートは、8つの味とそこから派生した「感情」がテーマになっている。愛を伝えるギフトにぴったりの「LOVE」(桃)、「RESPECT」(ル ・レクチェ)、「HERO」(グリーンレモン)など、シチュエーションに合わせて選べるのも嬉しい。おすすめは、ダークチョコレートにエルダーフラワーの香りがエレガントな「DEAR」。

8つのテーマに沿った世界観を表すために、インド音楽をベースにしたミュージシャン マヤ・ムガ・モーラン氏が8つの曲をオリジナルで作成。その曲を聴きながら、味は石原氏、パッケージデザインは書家の中塚翠涛氏、同梱されている詩をパリのホテル・ル・ムーリスの大岡陽子氏が作成しているという。

いずれも、使われているチョコレートは100%コロンビア産。毎年収益の一部は現地の人々の為に使われるということで、地球の裏側に住む人々とどこか繋がる──そんなストーリーも贈ることができる。


「アロマ生チョコレート『DEAR』」 2400円(税別) MAISON CACAO

文=仲山今日子

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