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Photo by David McNew/Getty Images

「ウォーキング・デッド」企業、あるいはゾンビ企業とは、財務的にぎりぎりの状態で生き延びている企業を指す。これらの企業は、債券の追加発行によって、銀行、債券、優先株の債務処理をおこなっている。

例としては、航空機メーカーのボーイングやクルーズ会社のカーニバル、百貨店のメイシーズなどが挙げられる。連邦準備銀行の低金利政策のおかげで、ゾンビ企業は高金利の負債を低金利の負債に置き換え、金利コストを大幅に削減している。

航空会社、石油会社、ホテル、レストラン、劇場、クルーズ会社、小売企業を見るとわかるとおり、ゾンビ企業の事業売り上げはほぼ脈なしだ。

いったい誰が、ゾンビ株やゾンビ債をポートフォリオにわざわざ含めようなどと考えているのかと、軽蔑し眉をひそめて尋ねたくなるかもしれない。筆者の答えは、「私たち全員」というものだ。

多くのゾンビ企業は、手足を縛られているも同然だ。パンデミックとロックダウン、それに新型コロナウイルスによって生じた副次的被害により、多くの企業は、多額の負債を繰り越しながら、政府の救済金を頼りに生き延びる羽目になった。融資へのアクセスが鍵となっており、経済が強固な地盤を取り戻すまでは同様の状況が続くだろう。連邦準備銀行は、この点を明確に述べている。

ゾンビ企業は売上や利益を失っており、事業の再建や拡大が不可能であることは直感的にわかるだろう。それでも、いずれ状況が改善し日常が戻ってくることに賭けて 一部のゾンビ企業に投資するのは、理にかなっているだろうか? 筆者の答えは、その可能性はあるというものだ。ただし、対象は慎重に選ぶべきだ。

ゾンビ企業のリストのトップに挙がるのは航空会社だ。航空会社は例外なくすべて赤字であり、政府の救済を受けている。ただし、そのすべてが倒産するわけではないだろう。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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