外資エリートは絶体絶命を「この英語」で切り抜ける

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ビジネスシーンでは、英語を母国語としないさまざまな国出身のビジネスパーソンが英語でコミュニケーションする。だが、日本人と同じく英語でハンディがあるはずの他国の「非ネイティブ」は、どうしてこんなに堂々と英語ネイティブとわたり合うのか? と不思議に思ったことはないだろうか。

非ネイティブが実践しているテクニックをまとめた、『ビジネス現場で即効で使える非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』(岡田兵吾著、ダイヤモンド社刊)の著者・岡田氏は、アクセンチュア、デロイトコンサルティング、マイクロソフトと大手グローバル企業を渡り歩いてきた。そして自身も、これまでに何度も「英語が全然話せない」、「会話に入れない」などの「言語の壁」に直面してきた、「非ネイティブエリート」である。

かつては1年2カ月売上ゼロで窮地に追い込まれたこともある著者だが、今ではネイティブを部下に持ち、15カ国以上の外国人プロフェッショナルをマネージするまでとなった。そのきっかけとなったのは、実はビジネス英語には、多くの「非ネイティブ」の先人たちが生き残るために探り当てた「絶対ルール」があるということに気づいたからだという。

今回は、「逆境のなかでも、自分の意見をはっきりと伝えるための最強フレーズ」を、以下同書のなかから引用して紹介する。


逆境のなか、自分の意見を言うには?


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「Briefly, I have three things to say.」を使う際の例文

伝えたいポイントを絞り、「3つ」と言い切る


日本でも浸透している「ポイントを3つに絞る」手法は、もちろん海外でも有名です。会議やプレゼンの席で、非ネイティブは「Briefly, I have three things to say.」(端的に、言いたいことは3つあります)のフレーズを使って、要点を3つに絞って話す傾向にあります。

なぜ要点を3つに絞り込む必要があるかというと、伝えたいことを3つまでにまとめておくほうが、相手が理解しやすくなるからです。認知心理学の研究によると、「人間の知覚は4つ以上になると理解しにくくなる」そうです。

また、絞り込まれた要点から何かを決定する際、ポイントが2つだけの場合、二者択一を迫られ、人は選択に迷いが生まれて、決断を先送りする習性があります。「2つしか案がないけど、他の案の検討も必要では?」と迷う場合もあります。このため、非ネイティブは、これだけは絶対に記憶に残そうとして、要点を3つに絞るのです。
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