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米グーグルの持ち株会社アルファベットは、2月2日の2020年第4四半期決算発表で、初めてグーグルクラウドの営業損益を公開し、同部門の年間売上高が135億ドル(約1.4兆円)で、前年比46%増だったことを明らかにした。

しかし、グーグルクラウドの2020年通年の収支は56億1000万ドル(約5900億円)の赤字だった。同部門は第4四半期にアナリスト予想の38.1億ドルを上回る38億3000万ドルの売上を記録したが、12億4000万ドルの損失を出していた。

アルファベットは、2019年のグーグルクラウドの売上が89.1億ドルで、損失が46.4億ドルだったことを示唆した。

これらの数字は、クラウド業界に詳しい人にとっては驚きではないだろう。調査企業カナリスのデータによると、2020年第3四半期の世界のパブリッククラウドコンピューティング市場において、首位のアマゾンのAWSのシェアは32%で、2位のマイクロソフトのAzure が19%、3位のグーグルクラウドのシェアはわずか7%だった。

アマゾンのAWSは収益面でもグーグルクラウドを圧倒し、2020年に約130億ドルの利益を生み出していた。

しかし、グーグルクラウドは2018年から元オラクル幹部のトーマス・クリアンの指揮下で、事業拡大に注力し、2020年に複数の大手企業と契約を結んだほか、先日はフォードと数億ドル規模の契約を締結した

グーグルクラウドは近年、ビジネスモデルを再編成し、AWSやマイクロソフトのAzureからシェアを奪おうとしている。

アルファベットのルース・ポラットCFOは2日の決算発表で、営業職や技術職の採用を継続することを示唆した。グーグルは2020年に約1万6000人の従業員を新規採用した。

スンダー・ピチャイCEOは、グーグルクラウドのスケーラビリティを拡大するために、「規律ある投資」を支持していくと述べた。

編集=上田裕資

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