「誰かと一緒に観る」を実現 配信各社がウォッチパーティ機能を導入

Mego studio/Shutterstock.com

コロナ禍により「おうち時間」が増え、自宅でオンライン動画配信サービスを利用して映画やドラマを楽しむ生活が当たり前になった。ひとりで作品の世界観に没入するのもいいけれど、やはり他の誰かと鑑賞する楽しさも味わいたい──そう感じている人も多いのではないだろうか。

「作品の感想を誰かとシェアしたい」「ひとりでは怖くて観られないホラー作品を楽しみたい」。そんな利用者の願いを叶えるべく、オンライン動画配信サービス各社が次々とリリースした新機能がある。同じ映画やドラマを離れた人と同時に楽しめる「ウォッチパーティ」機能だ。

「チャット機能」でリアルタイムに盛り上がれ


Huluは、2021年1月26日より「ウォッチパーティ機能(β版)」を開始。Huluの月額会員同士であれば、追加料金なしで最大8人と同時視聴ができる。現在配信中の7万本以上の全作品(ライブ配信とHuluストア内作品は除く)が視聴できる。

null
Huluより

ウォッチパーティ中にリアルタイムでチャットができる機能も搭載。視聴画面の右側にあるチャットウィンドウで、映像を見ながら感想をコメントし合うことが可能だ。

使い方もいたってシンプルだ。まず、参加者のうちパーティを主催する「ホスト」が自分のHuluアカウントから視聴したい番組を選択し、作品ページの「ウォッチパーティ」ボタンをクリック。すると、パーティのルーム名と、チャット欄にコメントした際に表示されるニックネームが求められる。


Huluより

入力すると招待URLとパスワード(ルームキー)が作成され、ホストがそれらを共有することで、他のユーザーはパーティに参加することができる。ルームの制限時間や入室人数が上限に達していなければ作品の途中からでもジョインすることが可能だ。

ホストは同時視聴中、参加者全員の映像の一時停止や巻き戻し、早送りなどの操作もできる。2020年5月より一足先にスタートしたアメリカ版ではホストに限らず参加者全員がそれぞれの映像を個別に操作できるが、現時点の日本版ではそのような機能はついていない。

また現在はパソコンのみの対応だが、今後モバイル端末の展開も予定しているそうだ。
次ページ > アマプラでは最大100人とチャットも

文=大竹初奈 編集=松崎美和子

ForbesBrandVoice

人気記事