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2021.02.07 08:00

スターバックスの黒人女性COO、ウォルグリーン新CEOに就任へ


米国民のうち、5マイル(約8キロメートル)以内にウォルグリーン、あるいは傘下のデュエイン・リード(Duane Reade)の薬局がある場所に住んでいる人の割合は80%近くに達する。ゆえに、ウォルグリーンとライバルのCVS/ファーマシーは、新型コロナウイルス向けワクチンの流通においてカギを握る企業となっている。

コロナ禍の中で大きな役割を果たしてきたウォルグリーンだが、ブリューワーは新任のCEOとして、数多くの課題に直面することになる。WBAは欧米での売上が横ばい、あるいは下降傾向にあり、この点で著しいプレッシャーにさらされている。これは、処方薬をオンラインで購入する消費者が増えたうえ、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックにより、対面販売の店舗の売上が落ち込んでいるためだ。

2020年には、ウォルグリーンがレバレッジド・バイアウト(LBO)を計画しているという複数の報道が出回った。だが、同社を非公開企業にする戦略を実施することを示唆するような動きは、ここ最近はない。

抜本的な変革をめざすウォルグリーンは、業務提携や企業買収によって、着実にその歩みを進めている。2020年には、10億ドルを投じて、提携先のビレッジMDと共同で、数百カ所に及ぶ自社の米国店舗に、医師が駐在する診療所を設ける決断を下したが、これも同社が取り組む変革の一例だ。

ブリューワーは1月26日夜の声明で、ヘルスケア業界の課題に挑む準備はできていると決意を述べた。

「WBAは、信頼を集める世界的規模の組織であり、その理念に私は深い敬意を払っている」とブリューワーは述べた。「ヘルスケア業界は常に進化を続けており、WBAチームのみなさんとともに働くことに私も胸を躍らせている。私たちはさらなるイノベーションを実現し、世界中に住む多数の人々の生活に、毎日プラスの影響を与えていくつもりだ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックとの戦いにおいて、当社が重要な役割を果たしている現在、その意義はより一層深まっている」

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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