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スティッチフィックスの成功は、アパレル業界において規格外だ。米商務省によると、2020年には衣類とファッション小物を扱う小売店の売上が26%減少している。

スティッチフィックスは、パンデミック中に得た勢いは今後も続くと踏んでいる。先ごろのガイダンスでは、新規登録者が売上の伸びを加速させており、下半期にはパンデミック前の伸び率に並ぶか、それを上回る見通しだと述べた。

CEOのレイクは、日本語教師の母親と、公立大学の医師である父親のもとで、サンフランシスコで育った。スタンフォード大学に入学し、父親と同じく医学の道を歩もうと考えていたが、興味を失って経済とビジネスを学んだ。卒業後はコンサルタント会社に就職し、実店舗を展開する小売店を担当。クライアントのひとつ、百貨店チェーン「コールズ」のような企業が、顧客を理解するためのデータが不足しているか、データを活用できていないことに、レイクは気がついた。

レイクは、経営学修士(MBA)を取得するためにハーバード大学に進学した。それはちょうど、ファッションアドバイス・サービス「トランク・クラブ」が、男性消費者とパーソナルスタイリストのマッチングを開始した時期でもあった。トランク・クラブは、男性たちは買い物が嫌いでもオシャレをしたいと考えているに違いないと見ていた。

レイクは、その女性版を自分で立ち上げようと決意した。そして、元クラスメイトの妻エリン・モリソン・フリン(Erin Morrison Flynn)とともに、レイク個人のクレジットカードを限度額まで使ってファッションアイテムを購入すると、ボストンに住む知人友人と契約を結んで各自の好みのファッションに関するデータを収集。それをベースに、洋服を提供するサービスを開始した。

このサービスが注目を集め始めた結果、一流ベンチャー投資家であるベンチマーク・キャピタルのビル・ガーリーと、ベースライン・ベンチャーのスティーブ・アンダーソンから資金を調達。レイクは、34歳になった2017年に、年間売上がおよそ10億ドルの同社を上場させ、史上最年少でIPOを達成した女性創業者となった。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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