台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

(C)VinFast

EV(電気自動車)への関心が高まる中、ベトナムのコングロマリットであるヴィングループ(Vingroup)の自動車製造部門「VinFast」は今年、独自のSUVタイプのEVを発売する予定だ。VinFastの新しい車は、テスラ車に匹敵する機能を備えているが、より安価になるだろう、と同社の副CEOのケビン・ヤードリーはインタビューで述べている。

オーストラリア人でゼネラルモーターズ出身のヤードリーによると、VinFastは3台のSUVのプロトタイプの設計を終えており、最初のVF31は10月にベトナムで発売予定という。残りの2つのSUV(より大型のVF32とVF33)は、2022年に欧州と米国にリーチする予定とされる。

これらの3つのSUVはすべてAI(人工知能)と、顔認識技術を用いた社内の温度調整機能などの自動化技術を搭載する予定という。その他の機能としては、運転アシスト機能や自動召喚機能などがある。

「私たちは、スマート機能においてかなり高い基準を設定している」とヤードリーは述べた。「人々の多くは、それらがテスラでしか手に入らない機能だと思っている」

VinFastはアジア全域から部品を調達することで、コストを比較的低く抑えることができるとヤードリーは述べた。「平均的な欧州車なみの価格で、自動化機能を手に入れられれば、顧客は驚きと喜びを感じるはずだ」と彼は続けた。

約63億ドルの資産を持つベトナムで最も裕福な人物であるヴィングループのファム・ニャット・ヴオン(Pham Nhat Vuong)会長は、新技術の探求と技術革新の追求を奨励しているとヤードリーは話した。ヴィングループは、子会社のVinFastの収益化を急いでいないという。

ヤードリーは、VinFastが黒字化するまでには最低でも5年が必要だと述べた。

調査企業Lux Researchのアナリスト、クリス・ロビンソンは、「VinFastにとって電気自動車は、同社の長期的な成功にとって重要な部分になるだろう」と述べた。

ヴィングループは昨年、VinFast車の販売の「力強い成長」が第3四半期のグループの純利益の102%増に貢献したと述べていた。VinFastは声明で、新たに発売される電動SUVで、同社が世界的なスマート電気自動車メーカーへの道に歩み出し、「ベトナムの自動車製造分野でのポジションを、新たな次元に引き上げる」と述べた。

VinFastは昨年、2万9485台の自動車を販売したが、これはベトナムで5番目の規模だという。ヤードリーは、VinFastが今年約4万5000台を販売すると予測している。同社は電動スクーターも製造している。

アライド・マーケット・リサーチによると、世界の電気自動車市場は、2019年の1620億ドルから2027年までに8030億ドル(約84兆円)の規模になると予測されている。

編集=上田裕資

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